ようやく、落ち着きを取り戻し大好きなCARPENTERSの歌で耳を澄ました。
まるで静かな朝だ。騒々しい世間の煩悩を今に忘れてしまいそうで、YESTERDAY ONCE MOREの曲を聴きながら昨日を懐かしむ。もう、明日なんか考えたくない。
ふと思えば、もう五月の末。五月雨の時期がそろそろ来てもよいところだ。鬱陶しい梅雨を思い出すだけで気持ちもうっとうしくなると思えば、何だか今日の太陽が嫌なほど優しく、今日を楽しもうね、と言わんばかりに風さんも礼儀正しかった。だけど、今日の予定はまるでない。
早くも半月が経とうとしている。なにをやった?何が出来た?いたってマイペースな私がそれをまとめる気が毛頭になかった。ただ平凡な日々をいかに刺激で彩ろうかとだけ考えていたかもしれない。勉強はぼちぼち、それで先生に変な質問したりして困らせる。生活は色彩に欠けている。町に出れば、警察に捕まってほしいとでも妄想を働かせる。満月の日、満潮のようにやけに太陽の引力を感じ気持ちが高ぶる。バンパイアにでもなりたい。どうか可笑しい、分かっているくせに思ってしまう。
そんな日々から脱したかった。だけど、どうも道を迷っているようで、自分さえも失ってしまった。とんでもないことをしでかしそうな私が、今日を悩む。半月後の今日はどうなるのかな。それだけが唯一の楽しみになるかもしれない。
でも、悩みを書き下ろした気分は、とても晴れ晴れしい。