日本語のむずかしいところは助詞にあると思います。助詞について(接続助詞②)
☆接続助詞とは?☆ 前後の文節や文をつなぐ働きをする助詞で、主に活用する言葉
(用言・助動詞)に付く。
☆が☆
(確定の逆接) 謝られた が、 気がおさまらない。 (「謝られた」と確定したことの逆接を表す。)
(仮定の逆接) なんと言われよう が、 ゆずれない。 (「言われても」と仮定したことの逆接を
表す。)
(前置き) 帽子がないのだ が、 だれか知らないか。 (「知らないか」の前置きを表す。)
(並列・対比) 兄は無口だ が、 弟はおしゃべりだ。 (「兄」と「弟」を対比している。)
☆けれど(けれども)☆
(確定の逆接) 期待した けれど、 期待はずれだった。 (「期待した」と確定。けれども
「期待はずれ」と逆接を表す。)
(前置き) 駅へ行きたいのだ けれど、 道を教えてほしい。 (「道を教えてほしい」の前置き
を表す。)
(並列・対比) 野球も好きだ けれど、 サッカーも好きだ。 (「野球も好き」「サッカーも好き」が
並列)
☆し☆
(並列(列挙)) 彼は頭もいい し、 スタイルもいい。 (「彼」の特徴を並べる。)
(確定の順接) 疲れた し、 もうやめよう。 (「疲れたので」の意味を表す。)
☆のに☆
(確定の逆接) 信号が赤な のに 進んだ。 (「赤だ」と確定したことへの逆接を表す。)
☆ものの☆
(確定の逆接) 彼に任せた ものの、 後悔している。 (「任せた」と確定したことへの逆接を
表す。)
☆ところで☆
(仮定の逆接) 行った ところで、 むだだ。 (「行った」と仮定したことへの逆接を表す。)
☆ながら☆
(確定の逆接) 彼は幼い ながら、 しっかりしている。 (「幼い」けれども「しっかりしている」と
逆接を表す。)
(動作の並行) 食べ ながら 話す。 (「食べる」と「話す」を並行して行うことを表す。)
☆つつ☆
(確定の逆接の並行) 危ないと思い つつ、 がけを登った。 (「危ない」と確定したこととは逆接の
並行を表す。)
(動作の並行) 走り つつ、 後ろを振り返った。 (「走る」と「振り返る」を並行して行うという
意味。)
☆なり☆
(直後を表す) ゴールする なり、 倒れ込んだ。 (「ゴールするとすぐ」と、直後を表す。)
(「そのまま」の意味) 出ていった なり、 戻ってこない。 (「そのまま」の意味を表す。)