帰省感想 [复制链接]

来日して、五年目になった2004年の春、三年ぶりに故郷の成都に帰っていた。短期の帰省にすぎないだが、久しぶりの里帰りのもので、充実に過ごすように努めていた。今度の帰省は成都の直行便がないため、いったん、上海に飛んで、そこに住む友人に、前もって、成都までのチケットの購入を頼んでいたから、なんとか、当日で成都に着くことが出来た。それでも、成都に到達したのは、もう、十二時を回った深夜だった。新しく増築された国内庁を出て、ずかずかした風が顔にあたった瞬間、「ああ、着いたな、故郷の匂いだ」、胸にいい難いわくわくした気持ちが走っていた。おとうとの園ともう、一人の古仲間が親切に向かえに、空港の出たところに待ってくれた。「おい、ここだ、こっち」の掛け声に、笑顔いっぱいの二人が目に入った。相変わらず、さわやかで、明るい友達だったなぁと、僕も思わず大きな声を出して、昔ままの豪快な挨拶を交わした。夜の成都が綺麗だった。家へ帰る道のりで、貪欲のいっぱいのように、車窓ごしに俺の町を眺めていた。広がったアルファベットの道、その両側に、見知らぬ、立派な建物が軒を並べていて、絶えずに新たな新鮮さを与えてくれた。しかし、町変わりのスケールの大きすぎで、自分の家へ帰るというのに、二人の友達の案内がなくては分からないものだった。車から降りて、目の前に聳えたマンションが夜色の中に、古びた色が映った。三階のわが家の扉を開けようとした瞬間、「このドアを開けるまで、なんと、１０００日も要していたことに、涙を流そうになった。両親に再会したとき、おそらく、涙ぼろぼろになっちゅうだろうと、想っていたが、そうでもなかった。かえって、僕自身が明らかに老けている両親の顔を見たとき、粒涙を溢していた。その夜、三年の間に、家族との団欒無きさを補うためのように、朝まで、喋り明かしていた。それからの毎日が楽しいものがあった。両親と成都の町を漫歩して、新しい故郷を発見した。もともと広かったメイン、ストリートを、さらに広く広めさせていて、ラッシュのとき、混雑していた問題が大いに改善されていると、これは僕の言い分ではなく、タクシー運転手から聞いた話なんだから。彼らにとって、交通の疎通は売り上げアップにイコールのことだから、道路の改造を大いに褒めたてていた。成都のメインマークとも言える商業街の「春西路」は北京の王府井のように、整然されていて、歩道の両側にリフォームされた店舗の目立つのところに、大量のネオンをつけており、暮色が降りてくると、道が色とりどりな光にこもられていて、幻の空間を生み出した。しかし、それが、良いというばかりではなく、長い伝統のある夜の屋台が撤廃させられて、昔の、故郷成都ならではの活気あふれた成都はもう、見れなくなってしまった。政府の町作りの意欲を非難するわけではない、しかし、とかくすると、北京や上海などを目安に、同一化されつづある都市づくりを考えると、なんとなく、惜しい気がしてはならないまでだ。友達からの誘いも、いつも、忘れぬ思い出になったものだった。僕が成都に住んでいたとき、皆でよく、遊んだところの繰り返しが今度の帰省で最大の喜びとなった。華興街の串串香、蒸菜、磨子橋のカフェオーレ、パソコン市場回りなどなど、こうして、過去の場所に再び触れているうちに、三年の年月が戻されて、僕が成都を離れてなかった、時間が三年の間がとまっていただけだ。と妙な気持ちを起こして、僕から遠ざかっていた成都が僕の中に戻っていた。楽しい時間はいつも早く過ぎ去るものというように、日本に戻る日がつい、やってきた。空港で両親との別れの涙をながすのを恐れて、友達同士だけの送りを両親と約束した。もう、五年も父母離れで過ごしていたから、みな、平常心でお別れといえるだろうと想っていたが、やはり、親子の絆の深さが全ての推理に因らないものだった。とくに、母は僕が車に乗り込んで、最後の話を言おうとしたとき、熱々な粒涙が顔に沿って、流れ始めていた。父は男だから、なんとか、弱みを見せなかったが、さすがに、名残惜しさと苦痛そうな顔が我慢できなかった。僕も、さすがに、胸に苦いものが湧き上がって、用意していた言葉が詰まっていた。自分の親不孝なものの思いがみんなに移したせいか、空港までの移動が静かなものだった。いよいよ、改札口を通過するときになった。「お機嫌よ、元気でやれよ」「戻っても、メールで連絡をしようぜ、、、、」この二ヶ月間で、僕のために、都合を作って、楽しい里帰りを完成させた友達に、感謝の気持ちいっぱいでいながら、うまく、言葉にできなくて、「みんな、元気でやれ、俺、来年、まだ帰るぞ。」と。改札口を通過して、明日から、まだがんばるぞと、自分で自分を励ました。