すご・す 【過(ご)す】
(動サ五[四])〔「すぐす」の転〕
(1)時間がたつのにまかせる。月日・時をおくる。くらす。「遊んで―・す」「楽しいひとときを―・す」「一冬―・す」
(2)限度をこす。特に、酒をたくさん飲む。また、単に酒を飲む。「つい酒を―・す」「和尚さんもあまり行けぬ口に一杯―・された/風流懺法(虚子)」
(3)(動詞の連用形に付いて)
(ア)そのままにしておく。ほうっておく。「見―・す」「やり―・す」
(イ)度をこす。限度をこす。「寝―・す」「飲み―・す」
(4)生活の面倒をみる。養っていく。「私が母親を―・さにやならんのだ/義血侠血(鏡花)」
(5)物事をすませる。終わらせる。「産屋(うぶや)のこともあるを、これ―・すべしと思ひて/蜻蛉(中)」
(6)盛りをすぎさせる。また、人が年をとる。「久我の少将通宣、いたく―・したる程にて/増鏡(秋のみ山)」〔上代は「すぐす」。中古以降は「すごす」も併用され、近世からは「すごす」が一般的となった〕
[可能] すごせる