「ちゅうしゅう」ってどんな意味?
「仲秋」とか「中秋」と書いて「ちゅうしゅう」と読みますが、これはどういう意味なのでしょうか。また、よくみると、「中秋」と「仲秋」という具合に「ちゅう」の字が違っていますが、なぜなのでしょうか。
まず、「ちゅうしゅう」とは、旧暦の秋の真ん中の時期をさします。昔は、旧暦7・8・9月(現在の暦の8,9,10月頃)を「秋」としていました。そして、7月を孟秋(孟は「はじめ」の意味)、8月を仲秋、9月を季秋(季は「末」のこと)とよんでいました。このように、「旧暦8月」を表すときには、「仲秋」と書き、「仲」の文字を使います。一方で、「中秋」というように「中」の文字を使うと、「旧暦8月15日」だけをさすことになります。「ちゅうしゅうのめいげつ」は、旧暦8月15日に見える月のことですから、漢字では「中秋の名月」と書きます。