犬
知り合いの夫婦がちょっと口げんかをしているのを見て、友達が「夫婦げんかは犬も食わないから、放っておこう」と言っています。犬がけんかを食べるのでしょうか。
最近、日本はペットブームで、特に犬は多くの人に可愛がられて、家族同然になっています。犬は主人に忠実で、人間とは親しい関係の動物ですが、日本語の中で、「犬」は「人間以下、普通以下の価値のないもの」を意味したり、悪い意味の言葉が多いです。鼻がきいて主人の命令で何でも探すので、スパイの意味で「敵の犬だ」などのように使われることもあります。言われた人はいい気持ちがしない表現が多いので、注意して使いましょう。
「夫婦げんかは犬も食わない」とは、仲のいい夫婦同士にけんかは、他人には馬鹿らしくて、犬でも、人でも誰も関係を持とうとはしないという意味です。
A.あの二人は考え方も合わないし、いつも争っていて、本当に犬猿の仲だ。
【解説】「犬」と「猿」は昔から中が悪いと言われていることから、相性の悪い人同士や仲が悪い人同士を「犬猿の仲」「犬と猿」と言います。
B.一人の独裁者が始めた戦争で亡くなった大勢の人々は、犬死にだ。
【解説】犬が価値のないものであるということから、全く意味もないことが理由で無駄に死んでしまったことを表します。
C.負けた試合の後で強がりを言っても、犬の遠吠えだ。
【解説】自分より強い人や相手に直接文句などが言えなくて、その人がいないところで隠れて文句を言ったり、強がりを言ったりする人に対して、少し軽蔑して使う表現です。
D.町を歩いていたときに偶然ビジネスチャンスを見つけるとは、犬も歩けば棒にあたるだね。
【解説】犬でも自由に歩き回っていると何かが起きるように、人も何かをやっていると、偶然、災難にあったり、また、偶然、良い機会を得たりすることがあるという意味のことわざです。
[此贴子已经被作者于2005-3-9 11:19:35编辑过]