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[台词脚本]『東京タワー』の翻訳(169) [复制链接]

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离线yamoli66
 

只看楼主 倒序阅读 使用道具 楼主  发表于: 2011-11-30

Ⅵ(17)

オカンの医師と相談した結果、手術を受ける条件として、声帯のガンだけはそのままにして別の治療で治したいと申し出たそうだ。
その摘出手術をすれば声が出せなくなる。しかし、そこを残せば完治するための手術とはいえない。オカンは頑に声を残すことに執着した。
それは当然のことだと思う。当たり前のように喋って、笑って、歌ってきた人が、これから先、声を失いますと言われて、仕方がありませんねと即座に納得できるはずがない。
オカンは九大病院に入院し、手術を受けることになった。そして、同じ時期に若松で入院していた京一おじさんのことを、自分のことよりも心配していた。
「年をとったら、みんな病気になってから、好かんねぇ……」
オカンは手術によって甲状腺をすべて摘出した。声帯に残ったガンは術後、治療でその進行を抑えることになる。
ボクは術後すぐに、福岡に帰り、九大付属病院に駆けつけると、首に包帯を巻いたオカンがベッドの上で上半身を起こして座っていた。ブーブおばちゃんや花札大学の友だち、さなえさんもその傍らに座っていた。
「大丈夫なん?」
「あぁ、心配せんでよか」
「まだ、全部治ってないんやろ?」
「これからが大変やけど、もう手術はせんでよかけんね。もう嫌ばい、手術は」
ボクはオカンに頼まれていたイヤホン付きのポケットラジオを買って来ていて、その使い方をオカンに教えた。
さなえさんが笑いながらボクに言った。
「マーくん。お母さんがガンになったこと聞いて、ビックリしたやろう」
「うん。そやけど命に別条ないていよったし」
「あんたのお母さんは、たいがいのことじゃあ死にゃあせんっばい。心配せんでよかたい」
オカンとさなえさんが顔を見合わせて笑っていた。ボクも実際にオカンの顔を見て、一安心していた。
その時、ブーブおばさんがボクを病室の外に呼び出し、廊下の隅で声をひそめた。
「あのね、マーくん。オカンはまだ知らんのやけどね、京一おいちゃんね……死んだんよ」
「え?なんで?」
「オカンの手術の前日よ。一月三十日に病院で死んだんよ。オカンは手術前やし、まだ身体もね、ちゃんとも少し元気になってから言おうと思うて、まだ黙っとるんよ。そやけん、マーくんも言わんとってね……」
京一おじさんは男気のある人で、若松で努力して会社を興していた。オールバックに少し色のついた眼鏡をかけていた、オカンのことを「ねぇちゃん!ねぇちゃん!」と子供のような呼び方をしていた。


母亲和医师谈话的结果是,作为手术的条件,声带的癌就那样不摘除,再用别的方法治疗。
如果做那样手术摘除的话,声音就发不出来了。但是残留在那里的话就没有别的能完全治疗的手术。母亲执着地要保留住发声。
那是理所当然的。像这样能说、能笑、能唱歌的人,若是失去了发声的话,那真就没有办法了。当然就不会接受了。
母亲住进了九州大学医院,接受了手术。而且,更让母亲担忧的是,同时在若松住院的京一舅舅。
“年龄大了,大家身体就容易得病,真是太不好了。”
母亲的手术把甲状腺全部摘除,在手术后用碘治疗抑制遗留在声带地方的癌。
刚做完手术,我回到了福冈,赶到九州大学附属医院,用绷带包着脑袋的母亲上半身靠在床背上坐在床上。ブーブ姨和花札大学的同学さなえ坐在其旁边。
“没有什么问题吧。”
“没有,不用担心。”
“但是,不能全部治疗呀!”
“这样做虽然不太好,这不手术都已经很好了,没有关系的,都很好了。”
我给母亲买来了带有耳机的袖珍收音机,来教给她使用方法。
さなえ一边笑着给我说:
マーくん,知道母亲患癌后吃惊了吧。
“是的,但还好,问题还没有那么严重。”
“你妈妈呀,没有什么大事情,也不会死,不用担心。
母亲和さなえ相视而笑,我也盯着母亲的脸,她非常安心。
这个时候,ブーブ姨把我叫到病房外,在走廊的一个角落悄悄地告诉我:
“那个什么,你妈妈现在还不知道,你舅舅京一已经死了。”
“什么,怎么回事?”
“你妈妈手术的前一天,就是一月三十日在医院死去的。你妈妈手术前,身体很重要,保重精神很重要,所以没有告诉她。那么,你也不用说。”
京一舅舅很是个男子汉,在若松很卖劲开着一个公司。梳着大背头还带一个有颜色的眼镜,经常就像孩子那样叫 ねぇちゃん!ねぇちゃん!”这样叫着母亲。
离线yamoli66

只看该作者 沙发  发表于: 2011-11-30
母亲摘除癌,舅舅去世。

长辈年龄大,身体就容易得病。