人間(にんげん)/人(ひと)/人類(じんるい)
[共通する意味] ★哺乳(ほにゅう)類の霊長目ヒト科に属する動物。
[英] a human being
[使い方]
〔人間〕▽人間の歴史▽企業が求める人間▽人間関係
〔人〕▽犬は人によくなつく▽人は猿から進化したという
〔人類〕▽人類が地上に現れてから数万年が過ぎた▽人類の築いた文明▽人類愛
[使い分け]
【1】「人間」は、最も使用範囲が広く、「人間ができている」のように、人格を持った個人、また、人格そのものをいうこともある。
【2】「人」は、普通は肉体的存在よりも「いやな人だ」のように、人格としての存在を表わすことが多い。また、「ヒト」と表記し、「ホモサピエンス」と同義に用いることもある。
【3】「人類」は、生物の一類としてのヒトを全体としてとらえた語。
【4】「人」はさらに、以下のような意味で広く使われる。「人のうわさも七十五日」「人様(ひとさま)に笑われるよ」のように、世間一般の人々の意、「人のことより自分のことを心配しろ」のように、他人の意、「人がよくてだまされやすい」のように、人柄の意、「政界に人なし」「部下に人を得る」のように、人材の意、「人の言うことを聞け」のように、自分の意など。