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[天声人语]2011年3月5日(土)付 [复制链接]

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离线萧夕雨
常笑的人运气不会太差O(∩_∩)O~
 

只看楼主 倒序阅读 使用道具 楼主  发表于: 2011-03-07
 時速270キロを売り物に、東京―新大阪間に「のぞみ」が登場したのは19年前だ。鉄道紀行の先駆、宮脇俊三さんの試乗記にある。「乗りなれた新幹線だから、従来の限界を突破したことはわかる。ギクッと、いままでにない硬質な横揺れもあり……」▼帰途は「ひかり」だった。「規定の二一〇キロで走っているのに、『徐行』のように感じられる。困ったことになった」。鉄道ファンの高揚と、旅情をそがれる旅作家の未練。あれこれ混然の「困った」であろう▼東北新幹線にきょう、時速300キロの新型車両「はやぶさ」が走り出す。東京―新青森間は3時間10分に縮まり、2年後には速度を20キロ上げてもう5分短縮という。座席でくつろぐ時間は、こうして前後の旅程に振り向けられる▼1週間すると、九州新幹線の鹿児島ルートが全線開業の運びだ。新大阪―鹿児島中央間を結ぶ「みずほ」は3時間45分。これで、青森から鹿児島まで2千キロ超が新幹線でつながり、乗り通せば10時間台の旅となる▼宮脇さんは「東海道中膝栗毛(ひざくりげ)」などを引き合いに、「旅の価値の大半は道行きにある」と力説した。車窓の移ろいや駅弁の味、同行や土地の人との語らい。目的地という点よりも、そこに至る線こそが旅であると▼飛行機との競争もあって、日本の鉄道は点から点へと、どんどん速くなった。正確で濃密な幹線のダイヤは芸術的でさえあるが、車中を楽しむ「線の旅」はますます難しい。せめて心の片隅に、各駅どまりを愛(め)でるゆとりを残しておきたい。人生という長旅にも。