総務省は2005年度にも、業務用無線に利用している周波数の一部を新たに携帯電話用として民間事業者に割り当てる方針を決めた。携帯分野への新規参入を促す狙いで、今後、新規割り当ての事業者数などを詰める。8兆円市場に成長した国内携帯電話サービスを巡っては、ソフトバンクなどが参入姿勢を強めている。新規参入が進めば、消費者にとっては競争促進による一段の価格低下やサービスの向上が見込める。
携帯電話の加入者数は現在約8300万人。NTTドコモ、KDDIなど4事業者が800メガヘルツ帯など三つの周波数帯を使ってサービス提供している。今後、携帯を使った高速大容量のインターネット通信など、いわゆる第三世代サービスが本格普及した場合には周波数不足に陥るのは確実で、新規参入も想定すると3周波数帯以外の帯域確保が急務になっていた。 (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20040926AT1D2409525092004.html