世界保健機関(WHO)のベクダム中国代表部代表は3日、同紙のインタビューに対し、WHOが近く山西、内モンゴル、河北、天津に対する渡航延期勧告を解除するとともに、江蘇と陝西を感染地域リストから外すだろうと語った。ベクダム代表は「北京に対する渡航延期勧告を解除するのはまだ早いが、他の一部都市では新規感染者が減る傾向が北京よりも早く現れており、病院で治療を受けている患者も少ない」と指摘している。一方、北京については、依然として1,300人を超える感染者が入院しているため(3日時点)、渡航延期勧告の解除は短期的にはありえないと指摘。ただし、同市では既に感染者ゼロの日も出ており、20日連続で新規感染者が出なかった場合、感染地域リストから外れることになり、勧告解除の基準との整合性が取れないため、WHO内で検討していると明らかにした。衛生部によると、3日午前10時から4日午前10時までの間の新型肺炎SARSの新規感染者はゼロだった。新規感染者数がゼロだったのは今月1~2日に続き2回目。陝西省では26日連続、江蘇省では24日連続で新規感染者が出てない。天津、吉林、広東でもこの18日間新しい感染者が報告されていない。[emb13]