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11月04日付
半世紀ほど前の米国で、ある小さな新聞の編集長が一つの実験をしたという。請願書を持ち、100人以上の市民に署名を頼んだが、応じたのは1人だけだった。他の人たちは「反政府的すぎる」として署名を拒んだ。その請願書は、実は米国の独立宣言の有名な文章だったが、市民たちは気づかなかった。
说是在半个世纪前的美国,有一个从事小报编辑的主编做了一个实验。他带着请愿书恳请100多位市民在上面签字,但只有一个人签了字。其他的人由于“过于反政府”而拒绝了在请愿书上签字。那份请愿书实际上是美国独立宣言时非常有名的文章,但市民们都没有留意到。
これは『日本/権力構造の謎』などで知られるカレル・ヴァン・ウォルフレン氏が、今回の米大統領選の投票を前に出版した本の「アメリカ人の無知がアメリカを崩壊させる」というくだりに出てくる。本の題は『世界の明日が決する日』(角川書店)で、ブッシュ政権と、その再選への様々な懸念がつづられている。
这是在因《日本/权利构造的谜》等而闻名的卡来尔·波恩·沃尔夫来,在本次美国总统大选投票前出版的《美国人的无知将摧毁美国》一书中的一段。书的题目是《决定世界的未来的日子》(角川书店),书中讲到布什政权及其参加连任竞选的各种悬念。
「世界の明日」は、決したのだろうか。ブッシュ政権が続くことには重苦しさを感じる人が、世界には多いだろう。超大国の、聞く耳を持たないかのような振る舞いが改まらないとすれば、先行きへの不安も高まる。
《世界的未来》是不是已经决定了呢?世界上也许有很多人因布什政权的连任而感到苦闷吧。作为一个超级大国如果不改掉自己两耳不闻窗外事的做法的话,那么这个国家未来的不稳定指数也将升高。
あの請願書に使われた独立宣言には、こうある。「われわれは、自明の真理として、すべての人は平等に造られ、造物主によって、一定の奪いがたい天賦の権利を付与され、そのなかに生命、自由および幸福の追求の含まれることを信ずる」『人権宣言集』岩波文庫)。
那份请愿书上摘录的独立宣言是这样写道的。“因自明的真理,我们每个人均享受平等得到生命,造物主赋予了我们一定的掠夺的天赋,并且信仰着生命、自由和追求幸福”(《人权宣言集》岩波文库)。
この宣言がうたう国民の権利を守るためには、平等な選挙が必要だ。ニューヨーク・タイムズ紙の事前の世論調査では、アフリカ系米人の8割もが、票がきちんと集計されないという不信感を抱いていた。
为了守护宣言中所强调的民众的权利,平等的选举是必要的。通过纽约时报的事前舆论调查,其中8成的美国人抱怨选票的统计是不可信的。
この大接戦の、投開票の公正さも検証しないと、世界の明日も確定しない。
如果不验证这次大激战的投开票的公正性的话,世界的未来也是不确定的。