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2010年10月3日(日)付 [复制链接]

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离线萧夕雨
常笑的人运气不会太差O(∩_∩)O~
 

只看楼主 倒序阅读 使用道具 楼主  发表于: 2010-10-08
 「指揮官の心構えによって、事件は生きもすれば、死にもする」。特捜の鬼、河井信太郎(のぶたろう)の言葉だ。戦後できたての東京地検特捜部に30代半ばで加わり、多くの疑獄や汚職事件を手がけた。巨悪をえぐる組織の土台を築いた、特捜部育ての親である▼河井は「部下には十分に意見を述べさせよ」「無理な譲歩や妥協は求めるな」「信ずるより確かめよ」と、上司の心得も残している。あの世で太い眉をひそめているに違いない▼大阪地検特捜部の前の部長と副部長が逮捕された。郵便不正事件で主任検事の証拠改ざんを知りながら、隠していたとされる。体面を考えたか情にほだされたか、功を焦って暴走した部下をかばい、組織ぐるみで虚構を独り歩きさせたことになる▼刑事裁判の99%が有罪だから、検察は正義の後衛、最後の番人だろう。証拠品いじりを本紙の特報で知った時、野球でいえば外野手の不在にも似た不安を覚えた。今度は、ボールを止めるべきフェンスまでが消えたような、底なしの恐怖である▼最高検は正義の球拾いに徹し、信頼のグラウンドにボールを投げ返せようか。身内に甘いとの批判を恐れ、それこそ強引な筋読みで大阪の失態を問えば、無実の能吏を捕らえた彼らの轍(てつ)を踏む。オール検察の正念場だ▼全検事の3%をよりすぐった特捜ぐらい、世渡り上手の役人ではなく、正義にガンコな職人でありたい。いっそ消えてくれと祈る巨悪氏もいようが、世の中それほど甘くない。今回、内部から声を上げた職人たちに、細いが熱い期待をつないでおく。