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[台词脚本]『東京タワー』の翻訳(160) [复制链接]

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离线yamoli66
 

只看楼主 倒序阅读 使用道具 楼主  发表于: 2011-10-30

Ⅵ(8)

最後の方では、とにかく帰りの荷物を減らしたい一心で、三千円、千円と投売り状態になり、結局は二十着以上売れて、七、八万の現金が手元に残った。
「オカン、結構売れていい金になったばい」
売り上げをを報告するとオカンは驚いた口調で言った。
「はーっ。七万も、八万もなったんね?やっぱり年輩の人は結婚式とかでも、そげな服は着たなかろうけん、一回着てみたかったんやろうねぇ」

オカンは兄弟にはとても心を開いていたが、親しき仲にも礼儀ありという考え方も強い人で、妹の家に居候して、毎晩花札を打てるのは楽しいけれど、いつまでも甘えるわけにはいかないと思っていたに違いない。
ブーブおばちゃんのマンションから歩いて一分ほどの場所にあるノブエおばさんの家の隣に建つ平屋の貸家を借りて住むことになった。広くはないけれど庭のある小ぢんまりとした上品な古い日本家屋だった。
そんなでもその家は、若松出身の作家火野葦平さんのご兄弟の持ちものらしく、家財道具もある程度残したまま貸し出したその部屋の棚には、古い文学全集がたくさん並んでいた。
「あんた、『花と滝』は知っとるやろ?」
「うん」
「そら偉い作家さんよ。親戚の人も本当いい人でからね、かしてもらうて良かったぁ」
火野葦平さんは生前、無類のかっぱ好きとして知られていた。「糞尿譚」で芥川賞を受賞後、「麦と兵隊」などの兵隊小説、父・玉井金五郎と母・マンの乱波の人生を書いた「花と竜」など多数の作品を残しているが、かっぱを題材にした小説、詩も数多く発表している。
若松の高塔山の山頂にあるお堂には、背中に太い釘の打ち込まれた地蔵がある。その釘は火野葦平が自らの物語になぞらえ、かっぱが悪さをしないよう、転(てん)じて厄(やく)を除けるよう本人が地蔵の背中に釘を打ち込んだものだ。


到了最后,为了一心减少要带回的东西,就把叫卖的价格变成3000元、1000元抛售,结果是卖了20多套,手里有了七、八万的现金。
“母亲,卖得很不错,都变成钱了。”
把这个营业额告诉母亲后,她用吃惊的口气说:
“啊!有了七、八万元。还是那些年龄较大的人们在结婚仪式上没有穿那样的衣服,也只是想穿这一回吧。”

母亲对兄弟们也是很敞开心怀的,对朋友们也是很讲究礼仪的人,借住在妹妹家,每天晚上打牌是很开心的,但那肯定不是最好的办法。
还是借助到了一个平房那里。那房子建在离ブーブ舅的公寓步行不到一分钟、在ノブエ姨的邻近。虽然面积不大,但院里有雅致的上等的古式日本房子。
总之,那个房子是出生在若松的火野伟平作家的兄弟所拥有的东西,还剩余一定家具就出租出去,在其房间的书架上摆列着很多古文学全集。
“你知道《花和龙》吗?”
“是的。”
“是那么伟大的作家。其亲戚也是非常好的人,租过来真好。”
火野伟平知道在生前非常喜欢河童。因《粪尿谭》获芥川奖后,留下很多像《麦和部队》等部队小说以及描写父亲玉井金五郎和母亲波乱人生的《花和龙》等作品,还发表了很多以河童为题材的小说和诗。
在若松高塔山的山顶的一个庙堂里,有一个在后背被钉入粗钉子的菩萨。那个钉子是火野伟平的故事,为了不让河童作恶,让本人把厄运除掉,就在菩萨的背后钉了大钉子。
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只看该作者 沙发  发表于: 2011-10-30
母亲没有固定的住所,搬来搬去,游荡生活。