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[img]名探偵コナン[img]
第491回
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赤と黒のクラッシュ[img] 発端[img]
服部平次: ほんで、どうやった。本堂瑛祐のがきのごろを知ってるっちゅうじいさんの話、その孫っちゅうやつ
に会ってきたんだろう。
コナン: ああ。
服部平次: ああって、 ちゃんと聞かせてくれよ。俺もちょっと気になってるんやから。
コナン: そのおじいさんのことを知っているという孫と、その友人もいてな。二人からいろいろ情報を。写真
ももらってきたよ。
服部平次: 写真?
コナン: あ、小さいごろの本堂瑛祐とその後ろに瑛祐の父親という男が映ってる写真をな。
服部平次: おお、やったやないか工藤、おっ、ほんでほんで。その男に見覚えがあるとか。
コナン: いや、ないけど。孫の友人の話だと、その男、仲間たちにこう言ってたそうだ。いよいよもぐる
と。
服部平次: もぐる?
コナン: で、仲間たちはその男に、がんばれとか気をつけろうとか、そういう言葉をかけてたそうだぜ。
服部平次: もぐるいうたら、普通は水のなかとか、海やろか。
コナン: ああ、孫の友人もおじいさんにその男は会社員だと聞かされていて、ダイビングでもやってるんだ
と思ったらしい。だが、正確にはこうだ。その男はただの会社員、カンパニーに雇われているって
な。
服部平次: か、カンパニーやと?おっ、おい工藤。それとおまえまさか…
コナン: ああ、そのカンパニーが俺たちが思うような意味なのか、ただの会社なのかわからねいが、じいさ
んがその男ととてもうまがあって、二人でよく話し込んでたってことや、彼が無類のサスペンス好き
だったってことを踏まえると、その男の話しぶりや、何か特殊な言葉とか言い回しとかで…
服部平次: 俺らの思ってるカンパニーの一員やないか、と、きいついたのかもしれんっちゅうわけやな。
コナン: は。
服部平次: へ、そやけど、工藤。もしほんまにそやとしたら、ごっついやばいで。しばらく成り行きをおとなし
ゅうみまもっといたほうが…
コナン: おまえならどうだ。
服部平次: えっ?
コナン: おまえならそうするか。
服部平次: ええ、そりゃ俺やったらおまえ、かまわずがんがん…あっ、いやや違う違う。俺やったらやな、
コナン: 俺もおまえと同類さ。
服部平次: えっ?
コナン: 可能なかぎり、とことん深入りしてやるぜ。俺の中の好奇心っていうやつが乾ききるまで。な。
毛利蘭: ちょっと、コナン君いつまで入ってるの?おいでちゃうよ。
コナン: あっ。ごめん、す、すぐ出るから。
服部平次: おぇ、自分、こんな大事な電話を便所でしてるんか。
毛利蘭: おなかのぐあいでも悪いのかなぁ。
鈴木園子: 蘭、あんながきんちょほっといていこう、見舞いに。わたしらの中学校時の友達なんだから。
毛利蘭: でも園子もお昼まだなんでしょう。だったらお見舞いの帰りにランチってのもわるくないかなって。ほ
ら、お父さんも競馬場に行ってて、コナン君一人になっちゃうし。
コナン: わるいな、服部。なんかわかったら、またな。
服部平次: おい工藤、ちょ、ちょい待て。おっ…
きいつけろや、工藤。
コナン: きりきりするようなサスペンス、暗闇に走る赤い叫びと黒い弾丸。本堂瑛祐と水無怜奈にからむ組
織のなぞ。新型シリーズの幕がいままさに開かれる。たった一つの真実を見抜く、見た目は子供、
頭脳は大人、その名は名探偵コナン!