[原创]寓学于乐系列之【日语第七册学习】第五課 暗夜行路(中)<
又懒了两天没碰书……这里来补上后续了~~依旧没人跟帖支持……[em08]算了,还是自己来~ 四つか五つか忘れた。とにかく、秋の夕方のことだった。私は人々が夕餉の支度で忙しく働いている隙に、しも手洗場の屋根へ懸け捨ててあった梯子から誰にも気づかれずに一人、母屋の屋根へ登っていったことがある。棟伝いに鬼瓦の処まで言って馬乗りになると、変に快活な気分になって、私は大きな声で唱歌を唄っていた。私としてはこんな高い処へ登ったのは初めてだった。ふだん下からばかり見上げていた柿の木が、今は足の下にある。 西の空が美しく夕映えている。烏が忙しく飛んでいる…… 間もなく私は、 「謙作。——謙作。」と下で母の呼んでいるのに気がついた。それは気味の悪いほど優しい調子だった。 「あのネ、そこにじっとしているのよ。動くのじゃ、ありませんよ。今山本が行きますからネ。そこにおとなしくしているのよ。」 母の眼は少し釣上がって見えた。ひどく優しいだけ只事でないことが知れた。私は山本の来るまでに降りてしまおうと思った。そして馬乗りのまま少し後じさった。 「ああっ!」母は恐怖から泣きそうな表情をした。「謙作はおとなしいこと。お母さんのいうことをよくきくのネ。」 私はじっと眼を放さずにいる、変に鋭い母の視線から縛られたようになって、身動きがなくなった。 間もなく書生と車夫との手で私は用心深く下ろされた。案の定、私は母から烈しく打たれた。母は亢奮から泣き出した。 母に死なれてからこの記憶は急にはっきりしてきた。後年もこれを憶うたび、いつも私は涙を誘われた。なんといっても母だけは本統に自分を愛していてくれた、私はそう思う。 前後はわからない。が、そのころに違いない。 私は一人茶の間で寝ころんでいた。そこに父が帰って来た。父は黙って、袂から菓子の紙包みを出し、茶箪笥の上に置いて出て行った。私は寝たまま、じろじろそれを見ていた。 父がまた入って来た。そして、今度は紙包みを戸棚の奥へしまい込んで出て行った。 私はむっとした。気分が急に暗くなった。間もなく母が、父の脱ぎ捨てた外出着を持って、次の間へ入って来た。私には我儘な気持ちが無闇と込み上げてきた。泣きたいような、怒りたいような気持ちだった。 「母さん、お菓子。」 「何を言うんです。」母は言下に叱った。その少し前に私はその日のおやつを貰っていたのだ。 「何か。よう、何か。」 母は応じなかった。そして、畳んだ着物を箪笥へしまって出て行こうとした。 私は起き上がって、 「よう、何か。」そういって、母の前へ立ちふさがった。母は黙って私の頬をぐいとつねった。私は怒ってその手をピシャリと打った。 「もう食べたじゃ、ありませんか。なんです。」母は私をにらんだ。 私は露骨に父の持って帰った菓子をせびり出した。 「いけません。そんな……。」 「いや!」私は権利をでも出張するように頑固に首を振った。何しろ、私は気持ちがクシャクシャしてかなわなかった。その菓子がそれほどに食いたいのではない。とにかく、思いきり泣くか、怒られるか、打たれるか。何かそんなことでもなければ、どうにも気持ちが変えられなくなっていた。 母は私の手を振り払って、出ていこうとした。私は後ろから不意に母の帯へ手をかけ、ぐいと力一杯に引いた。母はよろけて障子に摑まった。その障子がはずれた。 母は本気で怒り出した。そして、私の手首を摑み、ぐんぐん戸棚の前へ引張っていった。母は片腕で私の頭を抱えておいて、いやがる私の口へその厚切りの羊羹を無理に押し込んだ。食いしばっている味噌歯の間から、羊羹が細い棒になって入ってくるのを感じながら、私は度胆を抜かれて、泣くこともできなかった。 亢奮から、母は急に泣き出した。しばらくして私も烈しく泣き出した。 词汇部分依旧设置回复可见~[em09]算是我的小趣味啊…… [replyview] =>馬乗り:馬に乗るような姿勢で人や物にまたがること。「―になって殴りつける」 =>茶箪笥:茶器や食器などを入れておくための、棚や引き出しを備えた箱型の家具。 =>じろじろ:無遠慮に目を向けるさま。「そんなに―(と)人の顔を見るな」 =>無闇:結果や是非を考えないで、いちずに物事をすること。また、そのさま。 =>込(み)上げる:喜怒哀楽の激しい感情が沸き上がってきて胸がいっぱいになる。また、こらえきれずにあふれ出る。「涙が―・げる」「怒りが―・げる」 =>言下:言葉の終わるか終わらないかに、すぐ。言いおわった直後。「―に否定する」 =>立ち塞がる:前に立って、行く手をさえぎる。立ちふたがる。「大手を広げて―・る」 =>せびる:《「せぶる」の音変化》金銭や品物を無理にもらい受けようと頼む。ねだる。 =>よろける:《副詞「よろよろ」の「よろ」の動詞化》足もとがふらついて、からだの安定を失う。ころびそうになる。よろめく。「後ろから押されて―・ける」 =>食(い)縛る:歯を強くかみ合わせる。「歯を―・る」 =>みそっぱ(味噌っ歯):子供に多い、欠けて黒くなった歯。また、乳歯の虫歯。みそは。 =>度胆(どぎも)を抜く:非常にびっくりさせる。きもをつぶさせる。 [/replyview]
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