日本の陰暦について
最近、日本人の同僚と話した時、陰暦に飛びましたが、あまりわからなかった。 その後、探して面白いと思ったんので、皆さんに周知させていただきたいんです。 陰暦:太陰暦と太陽太陰暦をいいます。 睦月(むつき)=一月~師走(しわす)=十二月を陰暦って言うんですって。知ってました? 昔は、今よりもっと「月」で生きていたようです。 農耕民族である日本は、季節感溢れるこの陰暦による呼び方で一年を過ごしていました。
睦月(むつき)一月は、新たな年を迎え、親族知人が集まる。 「良かったみんな無事新年を迎えることができた」とお祝いをする。
人が集まり睦ぶ月で睦月と言うようです。 お正月に一同が会するする風習は今も残ってますよね。 でもアタシ達には、睦月の優雅な風習なんてここ数年やってません。(トホ)
如月(きさらぎ)二月は、diaryの冒頭に書いたので省略。 厚着は返って良くない気がする。「伊達の薄着」にはならないけれど・・・・。 ちなみに、仕事中は一年を通して半そで。 院内は温度調節しているから、冬でも汗かきながら仕事してます。 看護師は、ホント肉体労働者だよね。 弥生(やよい)三月は、弥弥(いよいよ)新しい事が始まるぞ!生まれるぞ!って期待をする月ってことで、 植物も冬の雪の下から芽が出始める。新しい息吹を感じる活動の季節。
弥生って名前の子は、意外と活発だったりするのはそのせい?(っなわけないね) でも三月は、新年度を迎える希望の季節。 今年はたくさんの入職者がいて、アタシ達も楽できるといいんですが・・・・。無理ですね。
三月はまた別名「花つ月」とも言うらしい。 これは次々と様々な花が続いて咲く月ということで、花つ月(花続き)となったんですって。
卯月(うづき)四月は、「卯の花」=「卯の木」(ウツギ)が転じてうづきになったとか。
♪卯の花の匂う垣根に~、ホトトギス早も来鳴きて~忍び音もらす、夏はきぬ~♪
「夏は来ぬ」は、小学校の音楽教本に出て来る唱歌。 万葉集の歌では、卯の花、ホトトギスなどは初夏の季語として良く使われるものなんですって。 歌は季節の先取りをしますから、結局は今の春になる・・・・・?
皐月(さつき)五月は、現代の暦で言ったら六月にあたるんですって。 だから「五月晴れ」は梅雨の晴れ間をさしているらしい。 もっと言えば「五月雨(さみだれ)」は六月の長雨の梅雨の時期を言っている。(へ~~~!)
五月は田植えの季節。早苗月から「さつき」という。 田に苗を挿す、だから「さつき」 この時期の緑はホント美しいですよね。若葉の緑見ていると「やる気」が湧いてくる。 エネルギー貰っているのかナァ。
水無月(みなづき)六月は、読んで字の如く「水が無い月」だからという説と 無の字は「な」の当て字で、「~の」を意味する。ということは「水のある月」になる。
水があるのか無いのか。う~~~ん良く分かりませんが。 陰暦で見たら、七月になるわけですから「水なくなっちゃう月」でしょうか。
少し降る雨は好きですが、毎日毎日ジトジトは簡便して欲しい。 心にもカビが生えちゃいそう!
文月(ふみづき)七月は、七夕で歌を書いて文を添えることから、「文披月(ふみひらきつき)」からという ことらしい。物を感じ歌に思いをしたためる・・・・・いいですねぇ。 病棟にも笹竹を用意して患者様に書いていただきます。 歌を書かれるお年寄りの方もいますね。
葉月(はづき)八月は、古来濁らず「はつき」と言ったそうです。 木々が紅葉し落葉することから「葉月」となった。 また旧暦では七月から九月までを秋としていて、八月は真ん中で仲秋になる。 だからこの時期のお月見を「仲秋の名月」という。 八月は別名「月見月(つきみづき)」とも言っていたそうですよ。風情があるねぇ~。
縁側にお団子とススキとお供えする。アレってどういう意味なんでしょう?今度調べてみようっと。
長月(ながつき)九月は、辺りの木々すっかり色づき紅葉の頃。空気も澄み切っていますから夕暮れ美しい! しかしあっという間に辺りは暗くなる「秋の陽のつるべ落とし」というくらい。 夜が長くなる、夜長月(よながつき)から来ていると言う。
秋の夜長、愛しき人を思いながら過ごす・・・・って感じですか? アタシは、ビール飲んじゃっているから、人を思う前にすぐ眠くなっちゃう。 (夢もあまりみないなぁ)
神無月(かんなづき)十月は、結構これは有名ですよね。 日本中の神様が出雲の国に集まって会議を開くから、国々には神様がいなくなるので、 神がいない月で神無月となった。出雲では「神在月(かみありつき)」というらしい。 また別の説で、秋は収穫祭の季節。「な」は「の」と同じ意味。 だから「神の月」神祭りの季節なんですって。
お祭りは一年中どこにでもあるようですが、やはり秋の収穫の頃に多いのもそのためなんですね。
霜月(しもつき)十一月は、この頃から一段と寒さを増して、霜が降る。霜降る月で「しもつき」になったらしい。
師走(しわす)十二月は、お坊さんを迎えて、お経を読んで戴く、僧が東西を忙しく走り回る「師走り月」から。
お坊さんは今、十二月にお経を読むかどうかは知りませんが、お坊さんだけじゃなくみんな忙しいよ。
この他にも日本は実に多くの季節を表わす言葉が残っているんですね。 一月七日は七草(ななくさ)。
ちなみに春の七草はゴギョウ、スズナ、スズシロ セリ、ナズナ、ハコベラ、仏ノ座です。
三月三日は桃の節句(もものせっく)。
五月五日は端午の節句(たんごのせっく)。
七月七日は、七夕(たなばた)。
節分・お彼岸・八十八夜・入梅・土用・二百十日などなど。
どれくらいの言葉が今生きて使われているんでしょうね。
こんな趣(おもむき)のある言葉は、出来ればずっと残して置きたいですね。
蛇足(だそく=ムダ)の知識をもう一つ。
潮の満ち干は月の引力によるものですが、人の生死にも大きく影響されると言われています。
産科にお勤めの方なら結構この事はポピュラーなこととして知ってると思う。 満潮時に人は生まれる。特に満月の夜は出産が多い。
逆に、干潮時に人は死ぬ。 以前QOL研究会のO先生が、干潮時の死について研究発表されてました。 これは勤務していても実感しますね。そうだなぁと思ってます。
身体の80%が水分だからって言われるんですが、その点は良く分かりません。
人の生死も自然の営みの一部なんだなぁと思いますね。
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