2005火星探査機、周回軌道への進入に成功 去年夏に打ち上げられたNASA=アメリカ航空宇宙局の火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター」が日本時間の11日朝、火星の周回軌道への進入に成功しました。 去年8月に打ち上げられたこの火星探査機はおよそ5億キロの旅を経て日本時間の11日朝早く、火星を回る細長い楕円の周回軌道に乗りました。軌道進入は最も難しい操作の1つとされ、失敗すればおよそ800億円かけたプロジェクトが水泡に帰すとあって、管制センターは緊張した空気に包まれました。
探査機は、これからさらに7カ月ほどかけて徐々に減速してさらに低い軌道に移り、秋には本格的な観測を始める予定です。
火星を回る探査機は現在3機ありますが、4機目となる「マーズ・リコネサンス」はこれまでで最も低い軌道を回り、精度の高いデータが得られると期待されています。(11日08:46) |