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yamoli66 2012-03-17 21:49

『東京タワー』の翻訳(227)


Ⅷ(4)


笹塚の家にあったオカンの電話帳をめくって、オトンの番号を探した。事務所の番号を見つけて掛けてみると、コール音が転送されている。どうやら、自宅で電話を受けているようだ。
「オカン、入院したよ」
「そうらしいの。オマエの仕事はどうか?」
「まぁまぁや」
「そうか。まぁ、そっちの方はまだよかうの。小倉辺りなんかは景色が悪いでからどうにもならんぞ」
「胃ガンみたいなんよ」
「おう。それも聞いた。で、どうちか?」
「まだ、今、検査しよる。あんまり良うはないみたいやけど」
「病室は?相部室か?」
「六人部屋」
「個室になったらもういかんぞ」
「どういうことね?」
「個室に移されたら、もう長くは持たんちゅうことよ」
「…………」
この人の、この淡々としたというか客観的な態度はどういうことなのだろう。ボクはひどく憤りを感じた。冷たいというニュアンスではないが、まるで他人事のように言葉を連ねる。
「まぁ、近いうちにそっちへ出て行くわい」

食べ物の匂いのしなくなった笹塚の部屋で目を醒まして代官山の事務所へ行く。原稿を書いて、うち合わせをし、また外に出かけていくつか仕事を済まし、病院へ行く。仕事が遅くなりそうな時はその合間を縫って顔を出すという日が続いた。
そして、代官山に借りていた事務所も更新の時期が迫り、一室をシェアしていたオフィス作の松田美由紀さんと話し合ったところ、お互い今のスペースでは手狭になったということもあり、更新をせずに新たに引っ越すことにした。
オカンが退院して自宅療養になった時のことを考えると、なにかの時に目が届くよう、また仕事場と住居を一緒にした方がいいとボクは考えていた。
しかし、美由記さんは一緒に借りた方が賑やかで楽しいし、協力もし合えるのだから、また同じに借りよう、広い物件を探してオカンの部屋も作って、みんなでオカンの面倒をみればいいじゃないといってくれたのだけど、どうなるのかわからないオカンの病状を考えると、そう甘えるわけにもいかなかった。


翻开留在家里的母亲的电话号码本,找到了父亲的电话。找到办事处的电话号码后就拨,铃声传送过来。怎么回事?像是在自家接的电话。
“母亲住院了。”
“真是那样了。你的工作呢?”
“一般般了。”
“那么,你那里还不错吧。小仓这边的情景不妙,真是没有办法。”
“可能是胃癌。”
“奥,也听说了。那么,具体呢?”
“但,现在正在检查中,看起来情况不太好!”
“病房呢?多少人一室的病房?”
“六人一个病房。”
“一个人住一个病房是不可以吗?”
“怎么回事?”
“若是住在一个人病房,会时间很长的。”
“……”
这个人,这种冷淡的客观的态度到底是怎么回事呢?我感到非常气愤。虽然并不是什么冷淡的语气,但简直就像是说他人的事那样。
“那么,最近,我到那里去一趟。”

在没有食物香味的塚房中,一醒来就去了代官山办公室。一完成原稿就协商,还有就到外面去把以前的事做好,然后再去医院。有时候推迟工作就找个闲空去露一面。这样的日子持续着。
还有,在代官山租借的办公室也到了更新的时候,和只占有一室份额的松田美由纪见面时,相互之间现在的空间已经很狭窄,若不更新的话,就要新搬家。
考虑了一下若母亲出院在自家疗养,就应该什么时候都要能照顾到,我就想把办公室和居住能合在一起有多好呀!
但是,美由纪却这样说:一起租房热闹快乐,可以很好地协作,不行的话我们一起租个大房子,专门给母亲设个房,大家都来照顾母亲不是很好吗?考虑到还不清楚母亲的病况将如何发展,那样做还不太合适。

yamoli66 2012-03-17 21:50
父亲是个什么样的怪脾气呢?

为了照顾好母亲,主人公又计划搬家了。


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