yamoli66 |
2012-02-26 21:19 |
『東京タワー』の翻訳(213)
Ⅶ(30) 朝食もここで食べることの多いbjを哀(あわ)れん出、オカンは、あんたも料理を憶えて旦那さんになんか作って上げなさいとハッパをかけていた。 「男は最終的に料理で家に帰って来るんよ。ちゃんとせな帰って来んごとなるんばい」 「ごめんね、ごめんね(伊東四郎らしきモノマネ)」 しかし、このヨシエとオカンはウマが合うらしく、毎晩のように一杯二杯と乗りながらなにがそんなに笑えるのか理解のできない女同士の会話らしきものをしている。 最初のガンになってからやめていた煙草もタコ社長の影響でまた喫うようになった。もう、ここまできたら、飲みたいものを飲んで、喫いたいものを喫えばいい。楽しい時間にやる。酒や煙草は毒じゃない。 タコ社長のおかげでオカンは学生のような気分で飲める友達ができて、毎日楽しそうだった。近所のディスカウントショップで安酒を買い込み、ワイワイやっている。そのうち、彼女や他の女友達、ボクのよく知らない女の人、ゲイ。たくさんの”自称女の子"が夜ごと集まり、朝まで飲んでいた。 ある時、オカンはガラスに注いでいるペットボイルのラベルを見て、不思議に思ったことがあった。それはレモンサワーを作る時に焼酎を割る用の炭酸飲料で、これ自体には一%もアルコールは入っていない。 しかし、オカンの様子をさっきから観察していると、どうやらこれを酒だと思って飲んでる節がある。 「オカン、それ酒やないの、知っとった?」 「なにがね?これはお酒よ」 「それは、酒で割ってから飲むもんよ。それにはアルコールが入っとらんと。ここ見てん。"炭酸飲料"って書いてあるやろうが」 「ほんとね!?ばってん飲んだらフワーッとするばい?お酒やろうも?」 「違うって。ただのジュースよ」 「ほんとね?おかしいね。あたしゃ、これで酔うとるばい」 「ダハハハハハ!!いいじゃん、いいじゃん。なんでもいいじゃん!かんぴゃーい!!」 楽しい時は炭酸でも酔えるらしい。いいことである。 BJ先生两口也经常在这里吃早饭,母亲很怜惜他们,就激动地说:你把这些饭菜也记住,也一定为你的家长做了一些。 “因为饭菜,男的最终要回家的。所以这样就不回去了。” “对不起,实在对不起。(模仿伊东西朗)” 但是,这个ヨシエ和母亲很投缘,每天晚上都喝上一杯两杯,总是说些女性们要说的话题,那样地笑个不停。真是不理解。 从最初的癌发现开始就停止了吸烟。因为受ヨシエ的影响母亲现在又开始吸了起来。到现在这种地步,喝想喝的东西吸想吸的东西,这也是很好的。在快乐之中做事,烟和酒并不都是毒。 因タコ社长的影响,母亲也有了点儿像学生那样的情分变成能喝的朋友,每天都快乐着。从附近的廉价商店里买来便宜的酒,在使劲地喝着。在这之中,与她(我过去的朋友)以及其他的女朋友、我不认识的人,还有很多“自称女子”的人每天晚上集合起来,一直喝到早晨。 有时候也看到母亲往玻璃杯里倒塑料瓶液体的标签,真是不可思议的事情。那是造柠檬汁时配酒用的碳酸饮料,这里面连1%的酒精都没有。 可是,从开始就观察母亲的样子,不知怎么回事,她一直把这个当成酒而喝着。 “母亲,这不是酒,你知道吗?” “你说什么,这就是酒呀。” “这个是兑了酒之后才喝的东西。这里面没有酒精。你看这里,明明写着‘碳酸饮料’呢。” “真的吗?就这样喝了就很有酒意,就当酒吧。” “不对的。这只是饮料。” “真的吗?真奇怪。也为此而醉呢。” “都什么呀!很好。很好。是什么都行。干杯了!” 在高兴的时候喝碳酸饮料也能醉人,真是太好的事情。
|
|