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[台词脚本]『東京タワー』の翻訳(288) [复制链接]

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离线yamoli66
 

只看楼主 倒序阅读 使用道具 楼主  发表于: 2012-07-01

Ⅸ(33)

  この夫婦にしかわからない、二人だけの素晴らしい思い出、取り戻せない時間。ボクとオカンの中に残る、かけがえのない記憶、未完成のままの贈り物。

それからも生きてゆくボクたちは、それぞれに、その温かい思い出を握りしめ、埋まることのない思い残しを抱えて毎日を行かなければならない。
線香の煙が波型を描いて見えない世界に消えてゆく。オカンの遺影の前には今朝、オトンが中黒商店で買ってきた和菓子がきれいに並べられている。
自分の入れたお茶を飲みながら咳をしているオトン。着替えるものがなく、ずっと同じものを着ている。
パンの頭の撫でながら、なにか話しかけていた。
ボクは離れた所からオトンを眺めている。この数週間で、オトンと三十五年分の話をしたような気がする。
この人のことをもっと好きになったら、オトンが死んだ時、また、あんなに悲しい思いをするのかと思うと、それが嫌だなぁ。オトンをぼんやり眺めながら、そう思った。

「麗春院朗妙栄信女」
住職からオカンの法号が送られてきた。おばちゃんたちやオトンにもファクスで送る。
「こりゃ、美人の戒名(かいみょう)やねぇ。オカンは喜びよるやろう。あたしらしいばいち言いよるよ」
思い出してはいつも泣いていますと、手紙をくれていたおばちゃんたちも、この戒名を見て明るい気持ちになったようだった。
「ほう。なかなかええ戒名やないか。しかしまあ、欲のない、ええ坊さんのぉ。小倉当たりで言うたら、だいたい戒名ちゅうもんわやなぁ……」
戒名と値段の関係にはひとくさりあるオトンは、予測していた文字数よりも大幅に長くなっていることに納得していないようだったが、うれしそうに何度も新しいオカンの名前を口にしていた。
ばあちゃんから貰ったぬかに足して足して使いながら、毎日かきまぜ、今まで沢山のおいしい漬物を生み出し続けてきた、オカンの唯一の宝物のぬか床。



只有他们夫妇才能明白这些他们两人的美好回忆和无法挽回的时间。在我和母亲之间残留的、不能替代的记忆、没有完成的赠物。
之后新生的我们,具体地紧握充裕地回忆,拥有没有遗漏的留恋,必须迈过每一天。
正在燃烧着的香冒出的烟弯曲地向上升去消失到看不见的世界里。今天早上父亲到中目黑商业街买回了点心,把那些点心很讲究地摆在了母亲的遗影之前。
一边喝着自己泡的茶一边咳嗽着。父亲也没有可替换的衣服,一直穿着同一件衣服。
他在抚摸着兔子“面包”的头,还在说着什么呢。
我从另一个角度看着父亲。在这几个星期之间,注意到已经讲完了这35年间的故事。
如果是变得更喜欢父亲这个人了,那么当父亲要死的时候,你还是那样地感到悲伤吗?那是会有所区别的。我模糊地望着父亲,正在这样想着。

“丽春院明朗妙荣信女”
住持把母亲的法号送了过来,我用传真发给了姨姨们和父亲。
“这个真是美人的戒名呀。母亲肯定非常高兴满意的。我们是非常喜欢的。”
一旦联想起来姨姨们总是哭个不停,就给我写了信。她们看到这个戒名之后精神上也很爽朗起来。
“奥。这不是个很好的戒名吗?但是也没有什么欲望,真不错。如果在小仓这里起名的话,肯定也会是个好戒名呀。”
父亲认为戒名和价钱的关系非常密切,和他预测的文字数目相比并没有大幅度地加长很多字数,但他真是高兴地有点接受不了,几次不停地念诵着母亲的戒名。
从姨她们那里弄来的“糖”实在太多了,每天都在搅拌着,到现在做出了很多很好吃的腌菜,母亲唯一的宝贝就是腌好的“米糖”。
离线yamoli66

只看该作者 沙发  发表于: 2012-07-01
是信佛的原因?去世后还要弄一个戒名。用来纪念。