「以後我不会再過生日了」（私が誕生日を過ごすことはもう二度とない）
日記の最後にそう書き残し、自らの誕生日に自宅で首を吊った１２歳の外来工の娘の自殺に関して、教育関係者が事態の深刻さを訴えている。

報道によると、少女は学校の勉強が難しくてわからないとか、同級生に馬鹿にされたなどと毎日のように書き記している。しかし文章は字の間違いも多い。またもうすぐ自分の誕生日だが親たちはきっと忘れているだろうとも書いている。誕生日当日は、英語の問題ができず先生に叩かれたとか、クラスメートに笑われたとか、家で母親に怒られたりして不愉快なことばかり、もう誕生日なんて来なくていいと最後に書き残し、母親の古い青い花模様のスカートを裂いて紐にし、首を吊った。

少女が通っていた広州市海珠区の私立龍華学校は生徒数約８００名、すべて外来工の子弟だという。毎学期退学する児童がいて、６年級修了時には約半数しか残らないほど、外来工の子供たちの学力に問題がある。

例えば広州市では小学１年から英語が必修になっているが、英語の授業のない内地からの転入生は全く分からず落ちこぼれてしまう。他の教科も広州は内地と比べて科目数や教材が多く、内地からの外来工の子供は、英語のみならず押しなべて学力の差が激しい。

また学力に問題のある生徒の親達自身も文化的水準が低く、子供の教育に関して熱心ではないし、宿題をみてやることもできない。もとより出稼ぎの仕事の拘束時間が長く、子供にかまっていられない。自殺した少女の母親も小学２年生程度の教育水準しかないという。

海珠区教育局長によると、区内の私立小中学校は全部で３１校、生徒数は４万人に達するがすべて外来工の子供である。これらの学校に共通する深刻な問題は、流動的な生徒の転入退学の多さ、父母自身の教育水準の低さ、内地との教育水準の格差で、外来工の子弟教育は大変困難な状況にあるという。

豊かな生活だけを夢見て一家をあげて都会に出稼ぎにくる貧しい地域の人たち。子供に教育を受けさせ、健全に養育する義務について、まず親達自身を教育し自覚させないとこの問題は永遠に解決しないでしょう。

上海市パラボラアンテナの強制撤去、近所からの通報も歓迎〔2008年04月10日掲載〕

上海市では、住宅に設置されている違法パラボラアンテナの強制撤去に力を入れはじめている。今後、住民からの密告、管理会社からの通報などあらゆる手段を講じて違法パラボラアンテナの撤去を目指すとしている。
　中国では私設のパラボラアンテナの設置は違法で、海外の衛星放送を勝手に見ることは許されていない。海外の衛星放送が見られるエリアは、3★以上のホテルや外国人が80％以上住んでいる住宅地などで、当局の許可申請が必要。しかし、上海にいる外国人を中心に違法パラボラアンテナの設置があとを絶たず、2007年度だけでも3万個設置されているといわれているが、実際には30万個はあるともいわれている。
　『東方早報』などの報道では、マンション管理会社や近隣住民の通報なども含めて、公安など当局を動員して総合的な対策を進めることを決めており、マンション外壁などに設置されたアンテナの強制撤去を進める。

チベットで鳥インフルエンザ発生〔2008年04月09日掲載

中国農業部は7日、チベット自治区の昌都地区八宿県で今月4日に鳥インフルエンザと見られる感染症が発生し、268匹の鶏が死亡したことを発表した。検査の結果、7日