■■第3回 ボランティアでオリンピックに参加!■■
昨年8月から始まった北京オリンピック、パラリンピックのボランティアの応募者はすでに50万人に達して、目標の10万人をはるかに超えた。昨年始まった募集は北京市内の居住者で、主に大学生や職場の団体などまとまった団体での応募が多いという。ボランティアの活動はすでに始まっており、オリンピックに関する国内イベントやマナー向上のイベント等で活躍している。
しかし、外国語をサポートするボランティアの数はまだ不足気味で、この方面の募集を拡大するという発表が4月末にあったばかりだ。言語サポートでは、世界56言語に及ぶボランティアを必要としており、日本語ももちろん含まれている。VIPのアテンド、チームへの連絡、メディアサポート、ドーピング関連などの仕事につくという。オリンピックでは英語とフランス語が共通言語になるので、これらの言語に強い人も中国語の基礎会話ができれば重宝されるだろう。
言語サポート以外には医療関係、ドーピング検査、会場整理や警備、そしてパラリンピックにおける手話などの面でも専門的なボランティアが求められている。
北京に住む外国人はもちろん、中国各地、更には海外に住む外国人も一定の条件をクリアすれば、ボランティアとして登録できる。今年3月から始まった海外地域の募集では、すでに約2万人が登録済みだ。居住地域に関わらずボランティアの募集については、以下の基本条件がある。
中国の法律や法規に従うこと 1990年6月30日まで(この日を含む)に生まれた者で、健康であること。 北京オリンピック、パラリンピック期間中に7日以上ボランティアとして働けること。 中国語が母国語でない場合は基本的な中国語会話ができること。 開催前のトレーニングやイベント活動に参加できること。 応募する分野での専門知識があること。ボランティア採用のプロセスには、個々の経歴が考慮され、テスト、面接、トレーニングなども含まれる。これらは2007年8月以降に案内が出され。ボランティアの募集全プロセスは2008年5月に完了する予定だ。
また事前トレーニングには、北京オリンピック、パラリンピックの紹介、中国や北京の歴史や伝統文化、また身体障害者へのサポート、エチケット、簡単な救護活動などを学ぶ一般トレーニング、専門知識が要求されるフィールドにはそれぞれの分野でのトレーニングが行われる。
更に実際にある会場にボランティアを集めて行うトレーニング、関連イベントやテストマッチなどで行う実践トレーニングもある。北京から遠隔地に住むボランティアにはオンラインでのトレーニングも考慮されている。
ボランティアの一日の労働時間は8時間までとされ、市内特定地域内の交通費と勤務中の食事、傷害保険が与えられる。優秀なボランティ