■■第3回 お腹も楽しみの胡同 - 護国寺界隈■■
地下鉄2号線の积水潭駅から南へ下がると新街口の商店街が見えてきます。
新街口北大街から新街口南大街、西直門内大街の3差路あたりに西安飯庄という食堂があります。名前の通り西安の名物羊肉泡[食莫](ヤンロウパオモー)で有名な、「老字号」の称号を受けている食堂です。
お昼時に店に入ると、席に付けるまで10分、メニューをもらうまで5分、服務員を呼んでからオーダーを取るまでまた5分間待つほどの盛況ぶりというか、人手の足りなさ。羊肉泡[食莫](16元)に欠かせないのが、「餅」(1枚1元)という固いナンで、女性なら1枚、男性なら2枚ぐらいが適当です。やっとのことでオーダーするとすぐに会計。おつりと共に「餅」とチケットが入ったどんぶりが配られました。これからこの「餅」を自分で小さくちぎるという作業をしないと、食べることはできないのです。
ナンを細かくちぎったら、チケット共にどんぶりを服務員に渡します。服務員はチケットの半券をテーブルに置き、ちぎった餅の入ったどんぶりを厨房へ持って行きます。しばらくすると羊の肉と春雨のような麺とスープを入れてどんぶりが戻って来ます。チケットは自分のどんぶりと照合するためのものでした。他人のが来たら嫌ですもんね。
私にとっては西安を旅行したときに偶然出会った羊肉泡[食莫]。ナンをちぎれと言うので、適当にちぎって渡したら、雑だと言われてダメだし!でも一口食べてみると案外美味しく、子どももスルスル食べたのでした。
この日は初めて羊肉泡[食莫]を食べるという友人にダメだし。
さて、西安飯庄の羊肉泡[食莫]は、私が今まで食べたものよりも少し茶色いスープ。お決まりの春雨のような麺が入っています。餅がスープを吸ってふやけてちょうどいい感じ。羊のお肉もしっかり入っています。付け合せには香菜と辛子みそとにんにくの漬物。にんにくが丸々一個!恐々食べてみると、甘すぎず、酸っぱすぎず美味しいものです。くせになりそう。
店の表では羊肉串が売られています。一本5元となかなか高価ですが、お肉は柔らかジューシー。店内で食べるのも表でオーダーして、後で串を返すと1元戻ってきます。
お腹がいっぱいになったところで、南へ歩くことにしましょう。
この辺りは護国寺と呼ばれています。実際護国寺というお寺がありますが、お寺の中に入ることはできません。
航空胡同から綿

