第5回 王府井で文化の香り北京の大繁華街、王府井。金魚胡同などすっかり地名だけ「胡同」となっている所も多くなっていますが、この近くにもまだ四合院のある胡同や趣きのある街が残っています。お買いもののついでに気分を変えてお散歩することもできますよ・・・>>続きを読む
■■バックナンバー■■第1回 南鑼鼓巷周辺 -カフェとお屋敷(2007.6掲載)第2回 牛街から菜市口へ-祈りの街(2007.8掲載)第3回 お腹も楽しみの胡同 - 護国寺界隈(2007.9掲載)第4回 阜成門内(2007.12掲載)第5回 王府井で文化の香り(2008.1掲載)
~筆者紹介~林 秀代大阪出身、アメリカ黒人文学を専攻していた在学中と卒業後アメリカで遊学。研究機関勤務後、外資系企業勤務。2005年より夫の帯同で北京へ。好奇心旺盛で昔から一人で街歩きが好き。今も北京で胡同を歩いては迷子になったり、カフェやギャラリーに通う日々。北京オリンピックのボランティアには応募済み。インターナショナル・スクールに通う1年生の男の子の母。エクスプロア北京で連載、「子どもをバイリンガル、トライリンガルにする!」、「オリンピックを迎える北京」、ブログ、「北京の青空-今日お空見える?」を執筆中。
エクスプロア連載「子どもをバイリンガル、トライリンガルにする!」「オリンピックを迎える北京」Myブログ 「北京の青空-今日お空見える?」
■第9回 食品価格が高騰してるって?■■
昨年の夏ごろから「CPI」という言葉が新聞によく出るようになった。CPIとは「消費者物価指数」。北京市内の物価が上昇している。特に豚肉の値段が上がっているとよく新聞やメディアに出ていたが、私自身正直実感はなかった。中国の食品は安いのでそれほど金額に敏感になっていなかったのだ。 北京ではいろんな物価がどんどん上がってきているが、その著しいものが食品関連だ。 例えばレストラン。ある日一人いくらというコース料理設定の四川料理レストランでは、一人128元から158元に値上がっていることに気付いた。この手のコース料理の宮廷料理もどんどん値上げしている。また北京ダックもしかり。ある店は2005年に初めて来た時は確か100元しなかったはずだが、今では130元ぐらい。観光客をターゲットにしているところは値段を上げやすいのか、確実にこの1,2年でじわじわ値上がりしている。 日々購入している食材の話しに戻すと、確かに物価が上がっているということが秋になってからわかってきた。スーパーで日々同じ値段で買っているものが少しずつ上がり始めたのだ。私がよく利用している近所の外国人向けのスーパーは大手スーパーよりも多少高いが、わずかの時間で手早く買えて重宝している。それでも食品の買い物は1日平均50-60元(800円-950円)程度なので、日本よりも物価はかなり安い。だから少々野菜や肉の値段が上がっても、ほとんど気付かないのだ。 でも最近の我が家の食費の上昇は著しい。食費を押し上げているのは値上げだけでなく、他の理由もある。一般的に輸入品は日本で買う

