第6回 ラ・リ・ル・レ・ロハス?!~上海女性のヨガ&ヨガウエア事情~(後編)
上海ならではのヨガスタジオは?
誰もが瑜伽(ヨガ)、瑜伽(ヨガ)といっている今の上海。だけど、待って。中国といえば、云千年の歴史を誇る太極拳っていうものがあるじゃあないのっ? と気になった。 ある日のこと、やはりダイエット目的でヨガを始めた友人の上海っ娘に、そんな疑問をぶつけてみると、 「太極拳? だって、あれは老人がするものよ」 と、一蹴。ってことは、今の若い上海っ娘たちにとっての太極拳は、日本でいうところの“ゲートボール”っ??? 確かに、早朝の公園で秘技をキメて舞っているのは、“若”の抜けた“老男女”。若者は興味本位の外国人くらいなんだろうか。
右へ倣(なら)えではないけれど、実はワタシもここ上海で、欧米人と上海っ娘にまぎれてヨギーニを気取っている。東京にいた頃ヨガを体験し、レッスン後の心身ともに開いた状態になる独特の感覚が好きになり、上海で本格的に始めたのだ。右も左もわからないこの土地で、語学学校よりも、公園(!)よりも、ヨガスタジオを真っ先に探したほど。そこで辿り着いたのが、当時、上海で最もきちんとしていると評判で、かつてマドンナやスティングなどの個人レッスンをしていたDuncan Wong氏の主宰するヨガスタジオだった。彼は日本でも有名なヨガマスターである。 スタジオを見学しにいくと、場所はフランス租界北側である復興西路。1933年、裕福な中国人企業家のために建てられた老房子・オールドアパートメントの中にあった。太い木の柱、太陽の光がほどよく注ぐ吹き抜けの階段、瞑想にふさわしい柔らかい光の差し込む部屋、白壁、木彫りの装飾などなどで改築された空間。大きな窓からは木々が見え、ゆったりした空気に満たされている。なんて素敵なの。ひと目惚れしてしまった。 そして、通い始めてみれば、慣れないヨーガのポーズで、プルプル震わせた指先の向こうに、青々と繁るプラタナスの眺めが見えたり、大きく両足を開いて前屈をしたときには、天地逆さまになった木々の眺めが見え、鳥の囀りさえも聞こえてきたりする。そんなことだけでも、苦しさは紛れ、呼吸も整い、芯から和らいでいくのを感じた。東京都心では、こういう環境のスタジオって、なかなか見つけるのは難しいだろう。 復興西路「Y+」、淮海中路「yoga shala shanghai」、北京西路「NAMASTE YOGA SHALA」は、老房子・オールドアパートメントという上海ならではの空間を利用した代表的なスタジオ。ハイスピードな発展都市上海とは思えない特有の時間が流れ、オールド上海の醍醐味を肌で感じられる場所でもある。
上海ならではの老房子・オールドアパートメントにあるヨガスタジオ
上海でおしゃれヨギーニになる!
防寒のために着るインナーを、ヨガで着ている人もいた……
さて。 充実したヨガライフを送るには、自分に合ったスタジオ、先生、
