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第4回 夏の水着、総まとめ ~上海の水着事情(前編)~
上海の水着事情とは?
頭が痛くなるほどの暑い夏よ、さようなら。上海は、長い長いといわれる夏を脱して、すっかり涼しく、秋めいている。街のショウウインドウは秋服に入れ替わり、服飾市場へ行けばトレンチコートやニットがあちらこちらの店先に並び、生地市場へ行けば、定番のカシミヤコート、レザーに加え、この秋注目のクラシカルなボレロジャケットが、いち早くサンプルとして並んでいる。上海におけるファッションもすっかり秋モード一色だ。
この夏、上海市奉賢にオープンした人工ビーチ「碧海金沙水上楽園」(画像提供:山之内淳氏)
が、秋服の前に、記憶に留めておきたい夏アイテムがある。それは水着だ。ここ数年のリゾート志向や健康志向、ついにはこの夏、上海市奉賢に人工ビーチ「碧海金沙水上楽園」がオープンした。水着は、上海でも確実に需要が高まりつつある見逃せない夏アイテムなのである。百貨店では今年、早いところで4月中旬から水着コーナーが特設され、8月いっぱいまで続いた。品揃えは年々豊富になっているという。
そこで、今年の水着を総まとめ。秋服へ逸る気持ちを抑えて、ちょっと気分をプレイバック。今回は、上海の水着事情について、百貨店の方への取材も交えて書いていきたいと思う。
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水着にはスイムキャップとゴーグルを!?
5月の労働節前後から店頭に並ぶ水着。つい数年前まではワンピースタイプが目立っていたが、いまでは、セパレートのビキニ型が主流に
上海では5月の労働節前後から、百貨店、スーパー、服飾市場に水着が続々とお目見えする。 おしゃれな上海っ娘御用達の百貨店である「太平洋百貨」(徐家匯店)では、水着コーナーが小さいわりには充実した品揃えで、競泳用ほど真面目ではなく、フィットネス用にはちょっと派手、遊び用に使えそうといったテイストのものが出揃う。形は、ワンピースよりもセパレートが主流。露出度の高いビキニから、ボトムがホットパンツになったタイプや、トップスがタンクトップになってお腹まわりが隠れるタイプで、何年も水着とはご縁が無かったという人でも、抵抗無く着られそうなものなど色々ある。少女趣味なキャラクタープリントっていうのも、ほんの少しあるけれど、他で見かけたボトムの裾にヒラヒラのついたスカートのついた、タイプスリップ感覚の水着はさすがにない。形もラインもデザインも、全体的に洗練度は高い方だ。
百貨店の水着姿のマネキンは、スイムキャップ&水中眼鏡というコーディネートが定番。日本で目にする水着コーナーとは、雰囲気が違う