1999年の上海浦東国際空港開港までは上海虹橋空港が唯一の国際空港であった。開港後しばらくは、中国の航空会社の路線を中心に多くの路線が引き続き上海虹橋空港発着であったので上海浦東国際空港は空いており、出発の40分前に空港についても余裕で飛行機に乗れたものだ。しかし今では、日本方面他の国際線の発着は原則全て上海浦東国際空港へ移転、特に午前中は、出国審査などではかなりの列ができるようになった。2006年の年間発着回数は23.2万回、同旅客人数は2679万人、同貨物取扱量は212万トンで、成田空港はそれぞれ18.8万回、3506万人、224万トンなので、もはや成田空港に匹敵する規模にまでなっている。
現在、滑走路は4000メートル×60mと3800メートル×60mの2本。現在、第2ターミナルビルを建設中であり、2008年完成(予定)後は年間発着回数30万回、旅客人数3650万人の能力を有するようになる。
【地図】
○到着
飛行機を降りるとターミナルの2階に出る。動く歩道に乗ってターミナルの中央に行き、まず飛行機の中で記入した健康状況申告書を係官に渡す。通常は手渡すだけで質問等をされることはない。
続いて入国審査。中国人用と外国人用に分かれているので外国人用のところに並ぶ。パスポートと入国カードを係官に渡して手続きしてもらう。
エスカレーターを降りた1階で託送荷物を受け取る。どのターンテーブルから荷物がでてくるかは電光掲示板に表示されるが、時々表示が間違っていることもあるので注意しよう。
その後税関を通過する。その際機内で記入したオレンジ色の税関申告書を係官に渡す。通常荷物検査はないが、ダンボール箱など大きい荷物をもっているときなどに、X線の機械に荷物を通すよう指示されることがある。
人民元を持っていない場合は、ここで両替をしておこう。各ホテルのカウンターやレンタカーのカウンターもある。
タクシーを利用する場合はターミナルから出て右端へ(国際線で到着した場合)。タクシー乗り場では係員がいて行き先を聞いてくるので、ホテル名や目的地のだいたいの位置を中国語か英語で伝える。リムジンバス利用の場合は、ターミナル中央を出てすぐのところに行き先別にバス乗り場がある。自分の目的地行きのバスであることを確認してバスに乗り込む(料金は車内で支払うことができる)。リニアモーターカーを利用する場合はターミナル内の左端のエスカレーターを上がる。
○出発
出発ロビーはターミナルビルの3階にある。まず各航空会社のカウンターでチェックインする。JALやANAのカウンターはターミナルに入り左端にある。
チェックインを行った後はターミナル中央に進み、そこから税関審査場へ進み税関申告書を提出する。
その後出国審査を受ける。この際、係官にパスポートとチケット、出国カードを渡し手続きしてもらう。
さらに安全検査場へ進み安全検査を受けてから各出発ゲートへ向かう。
空港と市内間の交通 リニアモーターカー(磁懸浮〔Ci2 Xuan2 Fu2〕)リニアモーターカーが2003年末

