中国の携帯電話業界では、中国移動通信集団(中国移動 China mobile)と中国聨合通信有限公司(中国聯通 China Union)の2社が競争している。現在のシェアは、中国移動が圧倒的だが、中国聯通ではデータ転送の速さを武器にシェアを増やしている。またPHS方式の小霊通は、受信側の電話料金がかからないため上海人の間で広がっているが、電波の状況はいまひとつ。PHSを2台目の携帯として使っている人はよく見かける。
3Gが当たり前の日本と違って、中国ではまだ過渡期的な2.5Gが中心。本格的に3Gが導入されるのは、早くても2006年以降と見られている。その際、中国ならではのTD-SCDMAが採用されるか、W-CDMAが採用されるか、CDMA2000が採用されるか、情勢は微妙だ。中国政府はTD-SCDMAを押している。
中国での携帯電話で圧倒的シェアを誇る中国移動はヨーロッパやオーストラリア、香港などでも使われているGSM方式で、日本のPDC方式やCDMA方式と根本的に異なる。そのため、一部のボーダーフオンの携帯端末を除いて、双方で使うことはできない。
その後、中国移動では2.5G方式としてGPRSを導入した。パケット単位でのデータ送受信が可能で、通信速度は最大115kbpsと従来のGSM(最大9.6kbps)よりもはるかに高速になる。これに対抗して、聯通は日本のauでもお馴染みのCDMA 1X方式を導入、こちらの最高速度も153.6Kbpsとなっているが、実際に使ってみるとCDMA 1Xの方が速く感じられる。auと同じ形式なので、こちらはauがグローバス・パスポートの名称で、日本で購入した携帯を、番号もそのまま中国などで使えるようにしている。
携帯電話をレンタルする中国国内で使うことができる携帯電話をレンタルするサービスは、日本の各空港やボーダーフオンなどでも行っている。しかし、レンタル代が1日1万円前後で、さらに市内電話でも1分50円、国際電話なら1分150円~数百円かかることがあり、短期ならともかく長期となるとコストがかかる。そこで上海エクスプローラでは、日本語で利用できる中国使用の携帯電話をレンタルしている。この場合だと、通話料金は1分間で10円ほど、日本にかけても100円強で電話できる。機器の受け取りは出発前に日本で行え、オンライン上で簡単に申し込むことができる。
エクスプロア中国レンタル携帯申し込み
http://www.explore.ne.jp/store/denwa/rental/index.php3携帯電話を買う上海の街中で携帯電話を売っている小さな店が溢れているが、一部店では確かに値段は安いものの古い機種や中古品、中には海賊版の携帯電話を売っているところもあり、品質に大きな問題がある。よって携帯電話を買うときは大手百貨店で購入するのが望ましい。新品の携帯電話に関しては普通「三包規定」が適用され、一定期間内に初期不良が発生すれば交換してもらえることになっている。値段はピンからキリまであり、1000元もあればそ

