観光・商用の短期滞在であればビザが必要なくなり、旅行や出張が便利になったが、留学、駐在の長期滞在であればやはりビザは必要になる。
また短期滞在であっても15日を超過してしまえばビザ延長の手続きが必要。忘れると罰金など思わぬトラブルとなるのでビザ関連はくれぐれも注意しておこう。 パスポートの取得ビザを申請する前にまず必要なのがパスポート(旅券)。日本国政府が発行する身分証明書で、出国、入国、ビザ申請、トラベラーズチェック使用時等に必要なうえ、中国の外国人入境出境管理法及び同実施細則では、外国人に対しパスポートの携帯義務を課しているため、不携帯には罰則として500人民元以下の罰金を科せられる可能性がある。
パスポートには有効期限が5年間のものと、10年間のものがある(但し10年間パスポートは20歳以上で取得可)。手数料は5年間のもので10,000円(12歳以上、12歳未満は5000円)、10年間のもので15,000円となっている。一見10年間のパスポートを取得したほうが得のようだが、ビジネスマンなど行き来が多い場合パスポートの査証欄(出入国のスタンプを押したり、ビザ発給に利用する)のページが足りなくなり、2500円の手数料を支払って増補しなければならなくなることがある。さらに増補は一度きりしかできないため、期限内ながら再申請しなければならない、という事態もありうるので注意。ちなみにページ数は5年間で26ページ、10年間で42ページ、増補すると40ページ追加される。
申請から受領までに通常1週間ほどかかる。
申請は住民登録している都道府県のパスポート申請窓口で行う。必要書類等も窓口でパンフレットにして配布している。また詳細は申請窓口で問い合わせることができるほか、下記の外務省のホームページに解説があるが、都道府県ごとに詳細が異なることがあるので注意が必要。
外務省渡航関連情報URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/index.html
短期滞在の場合のビザなし渡航日本国籍者で、普通パスポートを持ち、商用、観光、親族訪問、トランジットの目的で入国する場合、入国日から15日以内であればノービザで可。
しかし15日以内の滞在のつもりで入国した日本人が15日を超える滞在になるような場合は、現地の公安局の入境管理部門でビザの申請をしなければならない。もし停留期間を超過してしまうと、公安機関とイミグレーションで処罰されることになるので注意が必要。
上海のビザ上海での滞在目的によって取得しなければならないビザの種類が異なる。ビザの期限が切れた後も上海に滞在すると入管法違反になる。ビザが切れる1カ月前から延長申請ができるので早めに準備したほうがよい。ビザの種類などによりパスポートの残存有効期間が決められているのでビザ申請の前にパスポートの期限も確認しよう。
上海の主なビザ
就業ビザ Z Visa
中国で就業する場合、また帯同する家族にも必要。1年マルチビザ。
中国訪問ビザ F Visa
視察、商用、会議、講義、参観、スポーツ、友好交流、短期留学、研修で訪問する場合。1次または2次入境ほか、6ヶ月、12ヶ月、2年のマルチビザがある。
中国留学ビザ X Visa
留学期間が半年を超過する場合留学ビザの申

