回帖: 初心者さんの質問をまとめると、中国語には一文字の言葉が使えないのか、どういう使い分けをしているのかというご質問のようです。 仮名や漢字など多種多様な表記が混在するのが日本語の大きな特徴ですが、その表音文字である仮名が日本語の根幹をなすものと言えましょう。しかしこれに対して、中国語は表意文字である漢字表記しかありません。つまり漢字の一つ一つに意味内容が付与されており、独立した言葉として機能しています。 そういう意味では、一文字つまり単音節でも十分言葉としての働きが出来ます。 一文字の言葉の例を挙げると、名詞には「人」、「頭」、「風」、「夏」などがあり、動詞には「打」、「拌」、「挂」、「看」などがあり、また形容詞には「高」、「矮」、「好」、「大」などがあります。これらの言葉はいずれも普段よく使われているもので、決して一文字の言葉が使えないことはありません。 しかし一方、初心者さんが指摘したように、確かに中国語には二文字の言葉が圧倒的に多い。むしろ2文字の言葉または2文字以上の言葉(例えば私達に馴染みのある四字熟語など)がかなりの部分を占めると言えましょう。 では、なぜ一文字の言葉が少ないのでしょうか。 まず一つ考えられる理由は、誤解を避け、話し手の伝えたいことをより確かに聞き手に伝わるためです。音節つまり字数が多い分、それだけ情報量が増えるため、表す内容が自ずと限定されます。よって、相手の理解のブレを無くすことが出来ます。 一例を挙げると、「頭」、これは中国語では人間の首から上の部分、かしら立つもの、先端、髪、ヘアスタイルなどを表す多義語です。だから、ただこの一文字だけでは意味を特定することが出来ません。しかし、もしこれが二文字の言葉「頭脳」だったら、どうでしょう。言うまでもなく言葉の意味がかなりはっきりしてきます。 そしてもうひとつ挙げられる理由は、語気をより丁寧に、よりエレガントにするためです。これは日本語にはことさら顕著に現れている特徴の一つですが、言葉の数が多く、音節が長いほど丁寧に聞こえるように思われます。 来い→来て→来てください→来てもらえませんか→来ていただけませんか→来ていただけませんでしょうか 中国語においてもある意味では同じことが言えます。 上の例の中国語の場合、こんなふうに言い方をいろいろ変えることが出来ます。 過来→過来一下→過来一下行嗎→労駕您過来一下可以嗎→如果您不介意、能不能麻煩您過来一下 この例でも分かるように、中国語には日本語のような、敬語を表す文法体系はありませんが、相手への敬意は言葉(word)の一つ一つによって表現されます。
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