冬の黄山へ行ってみよう!(中編) ~山歩きを楽しもう~
「乾隆御道」の石畳は美しい
列車で一晩寝たら、黄山へのアクセス駅となる屯渓に到着する。以前は屯渓駅と呼ばれていたが、現在は黄山駅に改称されている。屯渓から黄山の登山口となる湯口まで1時間以上の道のりがある。
◆黄山~湯口◆黄山~湯口◆
路線バスを利用することになる。駅を出て左側にたくさんのバスが止まっているので、あまり待つ必要はない。定員がほぼいっぱいになったら出発する。以前はここでの値段交渉が大変だったのだが、いまはそんな必要はない。また、アイゼンもおばちゃんたちが売りにくるので、買っておこう。値段は10元~15元(要値段交渉)ほど。 湯口バスターミナルまでの正規運賃は片道16元と決まっているのに、なぜか各バスによって微妙に値段がちがう。話を聞くとバスの運営会社同士が競争しているのだそうだ。冬季は普通13元~15元ほどだ。湯口からは、各登山口へシャトルバスが走っている。値段は10元。
拡大図を見る> >
【アドバイス】 登山コースとして、温泉エリアを経由して慈光閣より登る中国人も少なくないが、これはあまりお勧めできない。階段が急で、黄山の見所に到着するまでに体力を使い果たしてしまう。登るのなら、東大門や九竜滝から登るほうが景色も変化があって楽しいだろう。筆者は、滝の見学もかねて九竜滝から登ることにした。【筆者1日目の行程】9:00 黄山駅到着(上海発の夜行列車N518次)9:30発の「湯口」行きの路線バスに乗車 ↓10:40に湯口に到着(湯口で昼食)11:30 湯口をタクシー(10元)で出発 ↓(タクシー)11:40 「九龍滝」入り口到着 ↓(九竜滝を見学し、乾隆御道をひたすら歩く。この区間はかなり長く感じられる。)14:50 雲谷寺到着 ↓(ロープウエイ:シーズンオフ 55元)15:00 白鵝嶺到着 ↓(徒歩)16:00 北海賓館に到着黄山の山上のレストランは高いので、湯口でお昼を済ませた。おかず数品を注文し2人分で50元ほど。湯口のバスターミナルは、結構大きく、周りに商店も多い。ここから、タクシーなどを使って登山口まで出る。筆者は「九龍滝」(入場料32元)を経由して雲谷寺から登ることにする。
(左)黄山大門(湯口にて)(右)この箱の中には、炭が入っていた。中国風?掘りごたつといえるか(湯口にて)
九龍滝
九龍滝も世界遺産の一つで、必見だ。全長600メートル、落差360メートルの滝は、黄山で最も美しく壮大な滝の一つとして、古代から文化人たちの間で親しまれている。豊かな水は、黄山の険しい山々から流れてきたものだ。滝周辺に遊歩道は整備されていて、滝のすぐ傍まで行くことができる。ただ、階段はかなり急なの
