2006年7月1日より、上海南駅正式開業
UFOのような建物が特徴的です
上海の新しい玄関口となる上海南駅が4年の歳月をかけて7月1日に完成し、OPENすることが決定した。これに先駆けて、6月25日より試験的に一部の杭州行きの列車が上海南駅発着となっているが、これは6月30日までに暫定的運用だ。
相変わらず通路は歩かされます
地下鉄1号線を降りて、長いトンネルを歩いていくと、まるで空港を髣髴するような上海南駅に到着する。UFOのような円盤形の建築が特徴で、遠くから見てもそれとすぐに分かる。
上海南駅の特徴は、何といっても3万平方メートルの巨大空間だ。この空間には柱が一本も無く、歩いていても非常に気持ちがいい。高さは、最も高いところで42メートルある。エアコンが十分に効いていて、夏の暑さを忘れさせてくれる。
従来の中国の駅のイメージを払拭してくれるようだが・・・
真ん中部分が待合室になる。
もともとの設計は、華東設計院とフランスAREPによる共同作で、ここでもフランス色がチラホラしている。上海の建築物にはフランスの影響を受けたものが非常に多い。
ただ、デザインは大きく変更されているそうで、原案では長方形だった。ところが、南北に長い長方形デザインだと、乗り換えに歩かされることが避けられないため、円形デザインとなった。このドームの中には、鉄道のほかに、地下鉄1号線、3号線などの駅・コンコースが入っている。
上海南駅は大きく3つの層から成り立っている。地下の層では、地下通路を通じて、地下鉄1号線・3号線と連絡している。総面積は20万平方メートルで、上海で最も広い地下空間といわれている。
1階にはA1、A2の待合室が作られているが、OPEN当初は使われないことになっている。そのため、鉄道利用者はエレベーター、エスカレーターを使って2階にまで上る。便利なのは、タクシーや自動車が2階乗り口までつけられる点だ。
2階部分に当日の乗車券が購入できる窓口がある。カウンターの高さは1.1メートルと、上海駅のと比較すると非常に低い。これも、サービス向上の一環だ。係員から見下げられるよう

