1、5号線の概要 起点は軌道交通1号線の終点、xin庄駅でここが実質的に閔行区の交通のターミナルの役割を果たしている。最近、この駅付近の住宅開発は目覚しく、あちこちでマンションが建設されている。上海市近郊の住宅地としての役目以外にも、閔行区には外資企業を含む多くの工場が進出しており、統計によると毎日500台前後の従業員送迎バスが運行されている。そのため、これら工業地帯への従業員の輸送という任務も5号線は受け持つことになる見込みだ。 xin庄駅は閔行区のターミナル駅だ。ここでは多くの路線バスも起点としている。駅の中にはマクドナルドや大手スーパーも店を構えており、大きなドーム状のコンコースには人の流れが絶えない。軌道交通5号線はここのコンコースのなかの端にある専用の改札口から乗車する。いまのところ1号線との連絡は改札口を一度出る必要があり、コンコースで5号線専用の切符を購入しなくてはならない。上海市共通交通カードそのまま使える。 5号線の全長は17.04キロで、xin庄駅が地上にある以外は、すべてが高架路線になっている。設置された駅は11駅で、所要時間は約30分だ。運賃は2元と3間の2種類。現在は4編成の列車のみが投入されており、運転間隔は23分だが、春節前にはさらに編成が投入されて、15分間隔にまで縮まる。さらに来年には17本の編成がそろう見込みで、17編成が揃うと5分間隔に縮まる予定。 沿線には住宅地、工業地帯のほかに上海交通大学閔行校区を抱えているが、まだ大部分は農村の畑が広がっていてかなりのどかな車窓風景だ。 2、 新たに設立された運営会社
今回開通した5号線にはいろいろと新しい試みが行われている。まず大きな違いは、運営会社が新しく設立された点だ。軌道交通1号線・2号線・3号線に関しては、地鉄運営公司が担当していたが、3号線に関しては巴士集団のグループ企業の一つである現代軌道交通股イ分有限公司が運営している。 また、1号線・2号線・3号線は、幹線路線として大型でかつ長編成の列車が運行されているのに対して、5号線に関しては4両編成で、小型の車両が投入されている。地下鉄と比べると、車体幅は5センチ縮まり、座席数もすくない。フランスから輸入した地下鉄3号線の車両とよく似ているが、5号線の車両はさらに国産化を高め、コストパフォーマンスを高めている。分類上は1号線などの「地鉄」に対してこちらは「軽軌」と呼ばれており、実質的には中国ではじめての軽軌スタイルの列車になる。「軽軌」とは、地下鉄1号線、2号線、3号線と比べるとその意義がちがう。まず地下鉄の輸送量はピーク時の1時間あたり3万人から6万人を想定しているのに対して、「軽軌」は0.6万人から2万人を想定しているにすぎない。また速度に関しても、地下鉄が時速30-60キロを基準としているのに対して、「軽軌」は時速18-40キロとスピードが落ちる。また投資額も地下鉄は6億元以上かかるといわれているが、「軽軌」はその半分以下ですむ。3、 実際に試乗してみて
xin庄駅

