祝!開通、地下鉄4号線
4号線の列車は紫のラインが特徴
4号線のホーム 広々して気持ちよい
2005年12月31日より地下鉄4号線が開通した。2003年に発生した陥没事故により、完全な環状運転にはならなかったが、それでもC字型に運転され、浦東と浦西を結ぶ新たなトンネルが完成し、今後の発展が大きく期待される路線だ。環状運転が完成すれば、計画総延長400キロの上海地下鉄で唯一の環状線となる。ホームに滑り込む3号線の列車
今回開通した路線は全長27キロで、22の駅が設置された。このうち虹橋路から宝山路にかけてはすでに開通している地下鉄3号線の駅施設が共有されている。このような相互乗り入れ区間も、中国では始めての試みだ。また、上海地下鉄でははじめて臨平路駅で待避線が設置され、区間運転における乗換えなどの利便性が図られている。■紫色が美しい4号線■
10分ほどまってやっと4号線の列車がやってきました 本数はまだ少ない
地下鉄4号線のカラーは紫色。このカラーは、地下鉄の列車のラインカラーに使われている以外にも、自動券売機やプラットホームなどいたるところで使われている。また、4号線の車内の椅子も内装の紫色が基調だ。これは3号線と4号線が共同運航されているため、乗客が間違えないようにするための配慮でもある。ちなみに地下鉄3号線は黄色となっている。真新しい4号線の車内
共同運航区間では、黄色と紫色のラインが明確に表示されているため、全体的には分かりやすいシステムといえる。しかし、乗り継ぎなどの案内がまだ少なく、実際乗り間違う乗客も少なくなかった。■乗り継ぎが便利に■
宝山駅から3号線と4号線は分かれる3号線は黄色、4号線は紫色で表示
今回の4号線の開通に備えて、地下鉄1号線から5号線までの全線の主要駅で乗車券の買いなおしの必要がなくなった。これまで人民広場の1号線と2号線の間では連絡切符が発売されていたが、それ以外の駅では改札を出ての乗換えを余儀なくされていた。さらに、人民広場駅では、駅の設計に問題があり、とにかく乗り換えに歩く距離が半端ではない。ところが、4号線ではこの問題が見事にクリアされている。 筆者も実際に使用してみたが、乗換えが一番便利なのが上海体育館駅。1号線を降りて駅をエスカレーターを上ると、すぐに4号線の連絡口にでて、エスカレーターを降りればそこは真新しい4号線のプラットホームとなっている。同じような乗り換え設備を現在2号線の東方路駅に建設中だ。現在、地下鉄2号線・4号線乗り換えの東方路駅は閉鎖中だが、2006年度中には完成する見込み。中山公園駅の連絡路
そのほか、中山公園駅では、2号線から3号線・4号線への乗換えの連絡口が設置された。それぞれ改札口を出なくても直接乗換えが可能。ただ、距離は少しあるため、上海体育館駅ほど便利ではない。 注意しないといけないのが、上海站。ここでは、設計上の問題から乗り換えが実施されてお
