20世紀、世界各地で発生した地震による死者は120万人に上るが、そのうちの半数近い59万人が中国での地震による死者だ。また、20世紀で世界の大陸でM7以上の地震のうち、中国で発生したのは35%にもなる。 中国国務院『国家防震減災計画(2006年~2020年)』で、2020年までに中国全土でM6程度の地震にも耐えられるような防災対策を行うとしている。この中には、地震の防災知識の普及を国民の40%以上、20万人のボランティア、24時間以内の救助隊の派遣などが記されている。 中国では、国土面積の50%で震度6~7程度の大規模地震が発生する可能性があり、この中には23の省と100万人以上の都市のうち三分の二が含まれるという。
大雪の影響で、いまだに湖南省を中心に学校の授業が行えず〔2008年02月26日掲載
中国教育部の記者会見で、今年の大雪の影響で、未だに中国各地の1300カ所あまりの小中学校で授業が行えていないことが明らかになっている。とくに影響が大きいのが湖南省で、1000カ所で授業が行えていない。 教育部の統計では、雪の影響のあった21の省・市のうち、上海や山東省などごく一部の地区で影響がなかった以外は、19の省で約3.6万人の小学生が被災した。 校舎が使えない状態になった学校も少なくなく、教育部では復興に力を入れているが、授業再開のめどが立っていないエリアでは、始業式の時間を遅らせるなどの処置をとっている。
京劇が上海の小中学校にも導入されることに〔2008年02月23日掲載
中国教育部の決定をうけ、上海市の小中学校でも京劇が授業に導入されることになった。今回導入されるのは、試験的に中国国内の10の省・市が選ばれ、上海市もこのなかに含まれた。上海市では10カ所の小学校と10カ所の中学校で実施される。 上海市教育委員会によると、音楽科のなかに京劇が組み込まれ、すでに授業で教えられる15曲が選定された。このうち、13曲は60年代に作られた現代京劇。 上海市では、学校独自で京劇の内容を取り入れている学校もある。虹口区の海南中学校では1991年から行われていて、上海京劇院と協力して、子供たちに京劇を体験させている。 最近、中国でも中国の伝統文化を見直そうという動きが活発で、京劇導入もその一環ともみられる。
上海-寧波が1時間半、杭州-南京が1時間となる高速鉄道年内着工〔2008年02月26日
長江デルタエリアの高速鉄道ネットワーク整備が進められている中、寧波から杭州を経由して南京まで結ぶ高速鉄道が2008年度中にも着工されることになった。建設される路線は、寧杭城際鉄路と呼ばれ、総工費420億元。 最高速度は時速200キロの見込みで、南京・杭州・寧波・上海の3大都市圏が高速鉄道で結ばれる。現在、上海-寧波間は3時間半かかっているほか、杭州から南京に行くのにも、鉄道の場合は上海経由を余儀なくされており、大回りして5時間以上かかっている。新線が開通すると、高速道路に対しても競争力が増すものとみられている。
上海-寧波が1時間半、杭州-南京が1時間となる高速鉄道年内着工
上海-寧波が1時間半、杭州-南京が1時間となる高速鉄道年内着工

