小倉百人一首 2
おぐら百人いっしゅ
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香久山
持統天皇
はるすぎて なつきにけらし しろたへの
ころもほすてふ あまのかぐやま
じとうてんのう
現代語訳
春が過ぎて、もう夏が来たらしい。夏になると、白い衣を干すと言われている天の香久山、
その山裾(すそ)には真っ白い衣が干してあることよ。
春が過ぎて、もう夏がきたらしい。夏になると、しろいころもをほすと言われているあまの香久山、
その山すそには真っ白ころもがほしてあることよ。
中国語訳
春尽夏已到,翠微香久山。
满眼白光耀,闻说晒衣衫。
万春悄然逝去,
仿佛已是夏天。
听说那神秀的香久山上,
今年又是白光耀眼,
就像晾起了洁白的衣衫。
① 「に」:完了助動詞「ぬ」の連用形
②「けらし」:「けるらし」の略。「ける」は過去回想助動詞『けり』の連体形。
「らし」は推量助動詞「らし」の終止形、らしい。
③「ほす」:『干す』と書く。濡れたものを乾かす(かわかす)。
④「てふ」:連語。という。
⑤持统天皇(645-702):
第41代天皇,在位12年。天智天皇的第二皇女。天武天皇的皇后,喜爱文艺和旅游。
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