『芋虫』(いもむし)は、江戸川乱歩の著した短編小説である。
《芋虫》是江户川乱步所著的短篇小说。
『新青年』に、昭和4年(1929年)に掲載された。編集者の要望により、掲載時のタイ
トルは「悪夢」とされたが、後に「芋虫」に戻された。
昭和4年刊登在《新青年》上。应编辑的要求发表时题目为《噩梦》,后变回为《芋虫》
。
2005年公開のオムニバス映画「乱歩地獄」で映画化されている。また、2010年公開の
映画「キャタピラー」も当初本作を原作としていると報道されたが、著作権料などの
問題によりそのまま映画化することが出来ず、最終的には「乱歩作品から着想を得た
オリジナル作品」としてクレジットから乱歩の名前を外した。なお、題名(英語で芋虫
の意)、男性主人公の階級、障害の部位、夫婦間の感情、結末など「芋虫」を踏襲した
部分も多いが、結末に至る理由が「芋虫」とは異なっており、全体としては制作者の
イデオロギーを色濃く反映したものとなっている。
2005年上映的电影集锦《乱步地狱》中被电影化。据报道2010年上映的电影《履带》也
是以当初的本部作品作为原作的,但是因为著作权费用等问题,至今未拍成电影,最终
作为《从乱步作品得到灵感的原创作品》在费用上除去乱步的。题目(英语中芋虫)的
意思、男主人公的阶级、残疾部位、夫妇感情、结局等沿袭着《芋虫》的部分很多,但
是结局和《芋虫》不同,整体上浓重地反映了制作人的想法。
あらすじ
故事梗概
傷痍軍人の須永中尉を夫に持つ時子には、奇妙な嗜好があった。それは、戦争で両手
両足、聴覚、味覚といった五感のほとんどを失い、視覚と触覚のみが無事な夫を虐げ
て快感を得るというものだった。夫は何をされてもまるで芋虫のように無抵抗であり
、また、夫のその醜い姿と五体満足な己の対比を否応にも感ぜられ、彼女の嗜虐心は
尚更高ぶるのだった。
负伤军人须永中尉的妻子时子有着奇怪的嗜好。她从虐待因战争失去双手双脚、听觉、
味觉,只剩视觉听觉的丈夫中的到快感。无论对丈夫做什么,他都像芋虫一样没有抵抗
,将四肢、五感健全的自己和丈夫的丑态相比,她的施虐心更高涨了……
出版
出版
角川文庫 『芋虫』 1973年5月
角川文库 《芋虫》 1973年5月