『諸行無常の世界』
平家物語 巻第一 祇園精舎
祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声 諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり
沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色 盛者必衰(せいしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす
驕(おご)れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし
猛(たけ)き者もついには滅びぬ 偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ
現代語訳風
祇園精舎の鐘の音ってぇ~ なぁ~んだか、むなしい感じがするのよね~
お釈迦様も死んでしまうし~~ 時沙羅双樹の花の色は変わってしまったんだって~ このように、盛んな者も必ず滅びるって事なのよね~
才能?家柄?地位などを誇り、わがままを行う人は長続きしないでぇ~ 春の夜の夢のように儚(はかな)いのよね~~
勇ましくて強そうな人も、いつかは力が無くなってしまうの~ まったく、風前の塵(ちり)みたな~~感じ~
諸行無常 この世のすべてがはかないと申し上げているのでございます!
因みに(個人的解釈)
諸諸無情 何かにつけ世間は冷たく思いやりや同情がないものでありまする
余談[img]
驕(おご)れる人も久しからず >> 日本の諺 驕る平家は久しからず
驕る平家(人?集団)は久しからず
権力などをかさにわがままな振る舞いをすれば、他人から相手にされず滅びる事となる
それから
奢る平家(人?集団)は久しからず
他人に気前よく、ご馳走をしていれば、いつかは破産し滅びてしまう
おまけに
怒る平家(人?集団)は久からず
何かにつけて腹を立てる人は、ストレスとなり重い病気で身を滅ぼすこととなる
無情の句 「哀れみ世界」[img]
あわれなり 夏の終わりの 蝉の声
あわれなり 沈む夕日と 舞う枯葉
あわれなり 咲いては消える 雪の華
あわれなり 朧月夜に 散る桜
暗くて重たい話ばかりになるかもしれませんが??? 今後ともよしなに!!
合掌 阿弥陀仏~~